このドラマ、全8話だそうですが、展開が早い、早い。
NHK 土曜23時15分
「腐女子、うっかりゲイに告る。」第4話
主演…金子大地
脚本…三浦直之
演出…大嶋慧介
ゲイの主人公を扱っていても「きのう何食べた?」とこのドラマの大きな違いは、
原作者が「きのう何食べた?」は女性漫画家のよしながふみで、こちらは同性愛者をカミングアウトしている浅原ナオトによる小説であるということです。
原作の小説は「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」とタイトルにあえて差別的ニュアンスの強い「ホモ」という言葉を使っているように、
性的マイノリティの現実や苦悩について、作者が世に訴えかけたいという思いを込めて書かれた作品のようです。
今回はそんな原作の持つテーマ性が強く打ち出された回でした。
恋人をエイズで亡くしたファーレンハント(声…小野賢章)からのSNS上のメッセージ、「僕たちみたいな人間はどうして生まれてくるのかな?」という言葉には、考えさせられましたね。
気がついたら同性しか愛せないと知った人々が向き合う社会は、いくら理解が進んだみたいに言われていても、やはり偏見と差別で大半は彼らに向き合ってくるんでしょうね。
別に悪いことはしてないのに…
子孫を残すってことには逆らってるかもしれないけど…。
ファーレンハントからのメッセージ、そして遺言は重かったですね。
純が取り乱すのも無理はありません。
しかし、誠さん(谷原章介)は分別ある大人なんですから、家族旅行で来てる先で、人目もあるのにキスしたらダメですよね?
三浦さんもそりゃ呆れますよ。
誠さんの息子が見たら、もっとびっくりしますよ。
誠さんの息子がかなり大きいのにも驚きましたけど…。
次回はクラスメートにも純がゲイだとバレるようですが、ツラい展開ですね。
原作がそうだからかもしれませんが、テーマの打出しがかなり生々しくて、ちょっとしんどいです。
「きのう何食べた?」くらいが丁度良いです。
NHKがあえてこれをやる意義は感じますが…。
今回の評価は…