あて書きとも言えるような役で、演技力は微妙な部分もありましたが、大久保さんならではの良さが出て、危惧したほどではありませんでした。
テレビ朝日 木曜21時
「緊急取調室」第7話
主演…天海祐希
脚本…井上由美子
演出…常廣丈太
今回、大久保佳代子が演じたのは、別れた夫を殺したと自首してきた女社長。
これまでの黙秘したり、はぐらかしたりする容疑者と違い、自首してきただけあって、聞かれたことには素直に答え、罪を償う気満々。
逆にそこが怪しい。
23歳も年下の恋人(稲葉友)がいて、再婚する予定だったという。罪を償い出てくるまで待つというこの恋人は怪しさプンプン。
案の定、そいつが殺したのですが、それを知っていながら、身代わりに自首して愛を試したのでした。
小さい頃から人間不信で、人を信じたことなんてない…とうそぶくシーンの、大久保佳代子の迫力、そして言い知れない淋しさ、切なさ。
大久保自身にもそれに似たことがあったのでは?という変なリアリティが、女優が演じるのとは別の迫力を与えていました。
表情を作らない無表情の凄み。
こんな面構えの女優さんは、そうそういません。
脚本や演出に恵まれれば、大久保佳代子は女優としても可能性があります。
これからも出て欲しいです。役柄は選びますけどね。
今回の評価は…