考えてみれば「ロミオとジュリエット」は対立する家の子ども同士の許されぬ悲恋なわけですから、バレてからこそが「ロミオとジュリエット」のパロディーになるわけですよね。
フジテレビ 木曜22時
「ルパンの娘」第5話
主演…深田恭子
脚本…徳永友一
演出…武内英樹
前回はやや中だるみを感じさせ、このまま失速してしまうのかと懸念されましたが、今回はまた勢いを取り戻しました。
このドラマの良さは1話完結の悪いヤツをこらしめるパートと、連続性のある華と和馬の恋の行方パートが、うまく絡み合いながら展開していくところにあり、
今回はそのどちらもが良くできていて、華の正体がバレるクライマックスに向かう展開にムダが無く見事な構成でした。
田中みな実のセクシー女泥棒も、振りきった演技で田中みな実らしいキャラ作りがうまくはまっていましたし、
ダンサーの大貫勇輔演じる円城寺がいつものミュージカルシーンだけでなく、華麗な身のこなしを見せる活躍シーンがあり、目をみはらせました。
加藤諒演じる和馬の上司がハニートラップにあうなど、脇役に活躍の場を与えているのも、このドラマの良さです。
華の父親役の渡部篤郎の女泥棒の屈強な手下たちを撃退する華麗な身のこなしにも感心しました。
華の正体がバレるシーンはまさにロミオとジュリエットさながらで、こういう映像の凝りようも見どころです。
今回の評価は…