これまでの記事でも書いていますが、このドラマは伝票などで不正をする悪い社員をスゴ腕の経理ウーマンがこらしめる…という単純な勧善懲悪ではないところにあります。
今回もそのもうひとひねりに私めは感心させられました。
NHK 金曜22時
「これは経費で落ちません!」第3話
主演…多部未華子
脚本…藤平久子
演出…中島悟
今回のサブタイトルは「逃げる男」の巻。
これは、自分がミスったらそこからウソをついては逃げてしまう馬垣(岡崎体育)というダメ営業マンのことかと思って見ていたら、
そちらはウソや隠蔽がバレて解決したものの、さりげなくウソがバレるように仕向けてくれたデキる営業マンの山崎(桐山漣)も、森若(多部未華子)からすると面倒ごとから「逃げる男」で、
分かっていながら直接山崎が糾弾しなかったから、いろいろ手間取って会社的にはいくらいくら損失を出した…と山崎に意見したのでした。
あくまで会社の損失に換算する森若の経理魂、そのプロフェッショナルぶりが、このドラマの魅力で、そのことで商品開発への異動に諦めムードだった山崎の背中を押すことにもなったのです。
今回は、経理部全員が間違いを究明するチームプレーを見せてくれたり、
岡崎体育という役者ではないミュージシャンを起用するキャスティングもハマっていて、これまでの回とまた違って楽しめました。
岡崎体育という人を私め知りませんでしたが、いかにもだらしなくいい加減そうな風貌は、よく探してきたなと感心しました。
いかにもウソをついて「逃げる男」に見えましたからね。
森若にグイグイと近づき仲良くなろうとする太陽(重岡大毅)と森若のズレっぷりも楽しめる見せ場になってきましたね。
今回の、お茶でも…と太陽が誘ったら給湯室で湯呑みに茶を注ぎ、森若が無理した作り笑顔をしたのも笑えました。
山崎の前では自然な笑顔を見せてましたけどね。
太陽を演じる重岡大毅は芸達者ぞろいの中で、割とストレートな小細工無しの演技をしてます。それはそれで好感は持てますね。
声に特徴があって、若い頃の峰竜太みたいです。(たとえが古い…(笑))
今回の評価は…