てんこ盛りのサービス精神に脱帽!…「ルパンの娘」第8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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いや~今回は恐れ入りましたね。
いろんな要素を詰め込んだサービス精神の極致でした。




前回、警察に正体を見破られてしまったLの一族、三雲家の面々。





家長の尊(渡部篤郎)の号令下、一家は警察の目を逃れてバラバラに生きていくことになります。





…ってなると、今までと違って地味な展開になるかと思いきや…





フジテレビ  木曜22時
「ルパンの娘」第8話

主演…深田恭子
脚本…徳永友一
演出…武内英樹




「ホームレス中学生」へのオマージュで、一家が解散したあと、児童公園の遊具の中で暮らし始める渉(栗原類)。





引きこもりは外に出てもまた引きこもりというちょっとした哀れさ、切なさ。




しかし、いたずらっ子たちに石を投げられるも、急に熱射病で倒れた子をてんとう虫を飛ばして救い、子どもたちから「てんとう虫の神様」と崇められるようになる…という展開は、このドラマらしい温かみと馬鹿馬鹿しいコミカルさがあり、何だか嬉しくなりました。




…で離散したはずの一家が渉以外は、華(深田恭子)が救われかくまわれた場末のスナックにキャラを変えて集まってくる馬鹿馬鹿しさにまたやられました。




何せ、スナックのママ役が遠野凪子というのが絶妙なキャスティングでした。



…で、笑えたのは渡部篤郎演じる尊が、菅原文太ばりの元トラック野郎の流しの演歌歌手で現れた時。




ちょっと渡部篤郎が似てるんですよね、菅原文太に。渡部篤郎もノリノリで似せてるのもありますが…。




更に、元銀座のママ設定の悦子(小沢真珠)も働いてるし、マツ(どんぐり)はハマのメリーさんばりの白塗りで客として来るし…
まさにカオスな状況。




ボソボソと華がツッコミを入れているのがツボでした。




今回は盗みは無しかと思いきや、ママの彼氏を悪者たちから盗んできてくれとの依頼。




彼氏を盗んできてあげたら、ママは黄色いハンカチをかかげて待ってる…って。




ま~映画愛が強いというか、おふざけに終わらない徹底ぶりを、「Heaven?」や「偽装不倫」のスタッフは見習ってほしいです。





シリアスとコミカル、虚構と現実のバランスの巧みさ、これぞエンターテイメントです。






今回の評価は…