騙す側の勝手な理屈に驚き…「サギデカ」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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最終回の記事を書き忘れてました。
全5話で呆気なかったですが、良質の作品でした。




NHK  土曜21時
「サギデカ」最終回

主演…木村文乃
脚本…安達奈緒子
演出…西谷真一




最終回、しぶとく生きてた加地(高杉真宙)の通報と店長殺しを全部押し付けられ、切り捨てられるのを恐れた番頭(長塚圭史)の裏切りもあって、




首魁の桑原(田中岷)も廻谷(青木崇高)も意外とあっさりと捕まってしまいました。





今クールの連ドラに出てくる警察で、このドラマの警察が最も優秀でしたね(笑)




最終回で印象的だったのは、取調べで廻谷や桑原の語る騙す側の勝手な理屈でした。





新薬を開発し多くの人を救うためには、詐欺に加担してその金を得たり、裏社会の力を借りて便宜を図ってもらうのも厭わないと平然とうそぶく廻谷には圧倒されるものがありました。




自分の考えた振り込め詐欺は暴力もなく、暴力団を潤わせる平和的な手段だ…とか、
世の中にははずれくじを引いて損をする人はいるものだ…とか、




ちょっと納得しそうになる廻谷の理論武装ぶりに見いってしまいました。




一方、桑原も桑原で、廻谷をいい男だと誉めたり、新薬で人が助かるなら良いじゃないとシレッと言い放ち、汚職については口を割らない。




なまじのことでは怯みもブレもしない、そんな悪は永遠に人の世から無くなることは無いんだろうな、と思わせました。




汚職の捜査は圧力がかかり握りつぶされましたしね。





せめてもの救いは、廻谷のようになりかねなかった加地が、善の世界に踏みとどまれたことでした。




最終回の評価は…