何ていうかバタくさくて、それでいて品が良くて、イヤミったらしさが微妙に不快感にならない…
不思議な役者さんです。
演技が上手いんだか下手なんだかもよく分からないですし…
私めの見解では上手くないけど雰囲気で押しきれるタイプの人ですね。
福山雅治に近いタイプです。
フジテレビ 月曜21時
「シャーロック」第1話
主演…ディーン・フジオカ
脚本…井上由美子
演出…西谷弘
このドラマの初回、感心したのは登場人物の紹介やら関係性の説明やらに余計な尺を割かず、事件発生から捜査へグイグイ話を進めていくテンポの良さでした。
そのへんは「緊急取調室」シリーズで筆の冴えを取り戻したベテランの井上由美子ならでは…。
井上由美子とは「昼顔」で、ディーン・フジオカとは「モンテ・クリスト伯」で既に組んでいる演出の西谷弘の力も無論あります。
仰々しく音楽を使ったり、渋く硬質な映像でダークな雰囲気を作ったりして、ハッタリのきいた脚本を巧みに増幅しエンターテイメント化してみせました。
フジテレビのドラマがまだ名作を量産していた頃を知る演出家ならではの仕事ぶりです。
ただ、自殺した医師役の中尾明慶や、その親友で、今後は主人公のバディとなる岩田剛典はまだしも、
その医師の妻役の松本まりかや、看護師役の松井玲奈は、他のドラマでもこんな演技をしてたな的な演技で…
特に松本まりかのけたたましい絶叫演技は、もう食傷気味です。
また叫んでるのか…って感じでした。
岩田剛典はさわやか笑顔のイメージが強い人ですが、陰のある演技でドキっとさせられる時があり心に闇を抱える役が意外と良いんです。
今回の役もちょっとそんなところがありそうですね。
今回の評価はちょっと甘めで…