このドラマも、そういう良い方向に進んでいて、ストレスを感じさせません。
そこにはチームリーダーである主演の木村拓哉の年齢を重ねて人間の幅が広がったのもあるかなと思います。
TBS 日曜21時
「グランメゾン東京」第4話
主演…木村拓哉
脚本…黒岩勉
演出…山室大輔
思えば近年、木村拓哉にはいろんなことがありました。SMAPの解散、仲間や飯島マネージャーとの決別、恩師ジャニーさんの死。
それらが木村拓哉に何をもたらしたかは、推測にしかなりませんが、俺が何とかしないと！という孤高的な気負いが減って、周りと力を合わせて時には自分を殺して、１つの物を作り上げようという姿勢が素直に出てきたように思います。
もちろん、今演じている尾花のようなワンマンではなかったとは思いますし、元々周りへの気遣いも細かい人だったんでしょうが、
俺は「キムタク」なんだからって気負いはどうしてもあったように思います。
それが抜けて、より自然体になってきた感じ。
そんな変化をこのドラマでは感じます。
それによって、周りの役者もよりのびのびと演じられているように思えます。
キャリアのある鈴木京香、沢村一樹、及川光博はまだしも、
後輩の玉森裕太、初共演の寛一郎、吉谷彩子たちもそれぞれ力を発揮できているのは、とでも良いことだと思います。
今回は生意気なパティシエ役の吉谷彩子の演技が光っていました。
ただ、１つ今回で文句をつけるなら、目配りのできる尾花があのタイミングまでウニの下ごしらえができていないのを気づかないはずがないとは思いましたけど…。
手塚とおる演じる江藤の「ウニ、出とるやないか！」には笑いました。
今後もいろいろ邪魔してくるんでしょうね。
今回の評価は…