父親は善人か?悪人か?…「テセウスの船」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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加害者家族が背負う重い十字架、その前提から始まっているドラマだけに、全体に流れる空気は重苦しいものです。




日曜劇場おなじみの弱者が強者に歯向かう痛快さを求めてる方には、違うテイストのドラマです。




TBS  日曜21時
「テセウスの船」第1話

主演…竹内涼真
脚本…高橋麻紀
演出…石井康晴



31年前、主人公の心(竹内涼真)が生まれる前に、父親の文吾(鈴木亮平)は警官でありながら、21人もの死者を出す無差別毒殺事件を起こし、死刑囚として今も収監されています。




文吾が逮捕され、死刑囚になったため、その家族は肩身も狭く暮らしてきました。




心は家族をそんな目にあわせた父親を憎んでいましたが、妻となってくれた由紀(上野樹里)は心の父親が殺人犯のわけがないと、冤罪を信じ事件についていろいろ調べてくれていました。




しかし、子どもを産んでまもなく由紀は亡くなり、彼女が遺した事件についてのノートを手に、心は事件の起きた村を訪ね、事件現場の跡地で事件当時にタイムスリッブしてしまいます。




そこで、心は自分の家族にも出会い、父親がホントに殺人犯なのか?事件は未然に防げないのか?奮闘することになるって流れです。




初回で目を見張ったのは、父親文吾役の鈴木亮平の悪人か善人か判別つけづらい巧みな演技。




ちょっと演出的に思わせ振りが過ぎるなと気にはなりましたが、怪しげな目付きに変わる時の鈴木亮平の微妙な表情の変化が、とにかくスゴかったです。




至ってまっすぐに演じる竹内涼真の演技と対照的でした。
竹内涼真はこれはこれで良いでしょう。
小細工をしたら彼の良さが薄れますから。



過去の母親を演じる時の榮倉奈々は快活で肝ったま母さんっぽくて良いんですが、




現代の方の母親は、ちょっとメイクが老けすぎていて、あれは無いですね。




村の住人たちがいろいろ怪しげで、真犯人は誰なのか気になります。




今回の評価は…




雪の中のロケはさぞ大変だったでしょう。
スタッフの苦労がしのばれる初回でした。