大石静の新旧お気に入り…「知らなくていいコト」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は週刊イースト校了直前の編集部のドタバタが描かれ、岩谷編集長(佐々木蔵之介)の 敏腕ぶりがいつにも増して魅力的でした。




そう言えば、佐々木蔵之介が世に出た出世作は大石静脚本の朝ドラ「オードリー」でした。




大石静は自らお気に入りの役者には肩入れして魅力的に書くことを堂々と公言していて、「セカンドバージン」の長谷川博己もそうだったことは有名です。




日本テレビ  水曜22時
「知らなくていいコト」第7話

主演…吉高由里子
脚本…大石静
演出…内田秀実




実際の週刊誌の編集部でもこういうことが起きているんだろうなと思わせる、さまざまな出来事とそれを鮮やかにさばいていく岩谷の手腕を惚れ惚れしながら見ました。




脚本家の意図を感じるカッコよさでしたね。
自分の告発記事に文句を言いに乗り込んできた演歌歌手(小沢真珠)のあしらい。

気むずかしい大物作家(西村まさ彦)に連載を書いてもらうようご機嫌をとる弁舌。

アイドルの写真集発売のために、暴露記事の差し止めを求めてくる局長へのかわし方。




そして、臨機応変、編集部内で刃傷騒ぎが起きたら、咄嗟に記事差し替えを命じる機敏さ。




さまざまな修羅場をくぐってきたからこその腹のくくり方と手練手管のしたたかさが見事に描かれていました。




それだけでも満足でしたが、最後にドカ~ンと来ましたね。
クズ男、野中(重岡大毅)のどす黒い感情からの暴挙。
何してくれてんだよ!というサイテーな行動でした。




そりゃね、ケイト(吉高由里子)を身を挺して守った尾高(柄本佑)への敗北感とか嫉妬。



記事差し替えで大わらわの編集部の中で、今のカノジョで同じ連載班の小泉(関水渚)も特集班に協力して生き生きしているのに、自分は買い出しを頼まれる疎外感。




分からなくはないですよ。丁寧にそのへん描いてましたから。
しかし、あれは無いわ。
正義漢ぶったあの言いよう。




演じる重岡大毅の覚悟を感じるサイテー演技でしたよ。大丈夫か?重岡大毅。





大石静がおそらくお気に入りの柄本佑はカッコよいヒーローになり、そうでもない重岡大毅はこんな扱いなのでは?と気の毒にすら思いましたよ。




かつて、ジャニーズアイドルでここまで酷い男を演じた人って、「ラスト・フレンズ」でDV男を怪演した錦戸亮くらいじゃないですかね。
スゴいことです。



ケイトは自分が恐れた通りに罰があたったんですかね。
今後の展開が気になります。




今回の評価は…