思い出の連ドラ回顧シリーズ…「白夜行」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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私めは恥ずかしながら好きな女優は綾瀬はるかと新垣結衣だと、当ブログ内でも再三書いてきました。




いい歳したオジさんが…とお笑いいただいても結構。好きなものは好きなんですからね。





そんな綾瀬はるかの出演作品から何か1つと考えて選んだのがこのドラマです。





2006年  冬ドラマ
TBS  金曜22時
「白夜行」

主演…山田孝之
共演…綾瀬はるか、武田鉄矢、麻生祐未、田中圭、小出惠介、八千草薫、渡部篤郎

脚本…森下佳子
演出…平川雄一朗、那須田淳、石井康晴、高橋正尚
主題歌…柴咲コウ「影」




「世界の中心で、愛をさけぶ」の綾瀬はるかも好きだし、「JIN-仁」も「ホタルノヒカリ」も良いんですけど、悩んだ末にこれにしました。





綾瀬はるかが女優として開眼したのはこの作品ではないですかね。




石丸P、平川演出、森下脚本のトリオは「世界の中心で、愛をさけぶ」で、綾瀬はるかを起用し、このドラマが、トリオ2作め。
そして、「JIN-仁」と続きます。




この3人は綾瀬はるかの良さを3作品で見事に引き出しました。
綾瀬はるかにとってこの3人との出会いは、幸運だったと言えます。




私めが綾瀬はるかの演技に心ひかれたのは、その一途な意志の強さです。




この「白夜行」のヒロイン雪穂は性的虐待というあまりに悲しい過去から脱却し、幸せをつかむために冷酷な所業も辞さない…そんなタフな役でした。




クールでかつ肝のすわった演技を見せる綾瀬はるかに、この子はただものではないと私めは目をみはらされました。




その驚きゆえに私めはこのドラマを選んだのです。




影のように雪穂に寄り添い、その幸せを支える亮司を演じた山田孝之の暗い憂いを帯びた眼も印象的でした。




悲しい過去が狂わせてしまった二人の運命が切なく重苦しく心に響く傑作でした。




文章表現ならではの原作から見事にドラマ化した森下佳子の脚本もまた優れたものでした。




しつこく嫌ったらしく二人を追い続ける刑事役の武田鉄矢も、金八先生のイメージを敢えて壊すような怪演でした。




亮司の母親役の麻生祐未、雪穂の義母役の八千草薫など脇の役者さんも皆良かったですね。




八千草薫さんと言えば、この義母と、「最高の離婚」の祖母役と、「おかしの家」の祖母役、どれも包容力のある素晴らしい演技でした。




このドラマの最終回のラストはホント、切ないものでした。
幸せになってもらいたかったですけどね。




あと、忘れてはならないのが、雪穂と亮司の幼い頃を演じた福田麻由子と泉澤祐希。この二人の好演も忘れがたいものです。
泉澤祐希はいい役者に成長してますね。