思い出の連ドラ回顧シリーズ…「民王」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今週は「入れ替りもの」をピックアップしてきましたが、そのラストを飾るのは…私めがお気に入りのこのドラマです。




2015年 夏ドラマ
テレビ朝日  金曜23時15分
「民王」

主演…遠藤憲一、菅田将暉
共演…高橋一生、草刈正雄、本仮屋ユイカ、金田明夫、知英

脚本…西荻弓絵
演出…木村ひさし、本橋圭太、山本大輔




入れ替りもののコメディとして、良くできた作品でした。
コメディはなかなか評価されにくいのですが、このドラマはさまざまな賞を獲り、主演した遠藤憲一や、菅田将暉にとってはステップアップになった作品でしたし、脇役ながら高橋一生も、その力量の高さを示した作品でした。





とかく、入れ替りものはコワモテと軟弱が入れ替るのが定番ですが、今週紹介した「パパとムスメの7日間」の親子パターンと「ドン★キホーテ」の硬軟入れ替りを融合したのがこのドラマでした。





遠藤憲一演じる父親はコワモテの総理大臣、菅田将暉演じる息子は軟弱な大学生、その二人が入れ替ることで起きるドタバタコメディ。





遠藤憲一が軟弱な草食男子を演じて、菅田将暉が豪放磊落な政治家を演じて、そのギャップとなりきりぶりを楽しむドラマとなりました。




政治家の失言やスキャンダルなどをパロディにしたり、遊び心のある小ネタが散りばめられていました。




入れ替りがバレないよう悪戦苦闘しながら、毒舌も吐くクセモノの秘書を高橋一生がテクニカルに演じているのも見ものでした。




更に、総理の政敵である野党党首役の草刈正雄が娘役の知英と入れ替るというおまけまでありました。




草刈正雄がしおらしくなる演技には面くらい笑わされました。





単なるドタバタでなく、親子が理解を深める家族愛の話にもなっていて、こんなコメディがもっとあれば良いのにと思える秀作でした。