思い出の連ドラ回顧シリーズ…「オヤジぃ。」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今週は田村正和主演の思い出の連ドラを振り返っています。




昨日は「カミさんの悪口」でしたが、同じTBSの日曜劇場枠で、このドラマも好きでした。
覚えておられますか?20年前の作品です。




2000年 秋ドラマ
「オヤジぃ。」

主演…田村正和
共演…黒木瞳、水野美紀、広末涼子、岡田准一、及川光博、石田ゆり子

脚本…遊川和彦
演出…清弘誠、吉田秋生、片山修
主題歌…花×花「さよなら大好きな人」




このドラマで田村正和が演じた主人公は、開業医の頑固オヤジ。曲がったことが大嫌いで、子どもたちにも厳しく当たり散らす厄介なお父さん。





若い頃はクールで寡黙な二枚目役ばかりだった田村正和がこういう役をやるに至ったかと感慨深く見た記憶があります。




しかし、50代以降、最近なら佐藤浩市や渡部篤郎などがそうであるように、クールさやニヒルさの殻を自ら破り、飄々とした軽やかさも見せるようになりました。





このドラマでも、岡田准一演じる息子とは何かとぶつかり口喧嘩になりますが、広末涼子演じる次女が結婚しようとした相手(及川光博)がゲイだとカミングアウトし破談になるとオロオロしたり、





石田ゆり子演じるシングルマザーのホステスに甘えて愚痴をこぼしたり、愛すべき頑固オヤジぶりを見せました。





脚本が遊川和彦だっただけに、LGBT問題をぶっこんできましたが、及川光博がサラリと演じていてホームドラマの佳作に仕上がっていました。




難を言えば、黒木瞳の母親が若すぎて長女役水野美紀の母親にはとても見えなかったこと。
篠ひろ子にやって欲しかったです。




岡田准一はプロフェッショナルの田村正和と共演し、貴重な体験となり、良い勉強になったことでしょう。