思い出の連ドラ回顧シリーズ…「総理と呼ばないで」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今週は連ドラ主演俳優として長らく活躍し続けた田村正和の90年代以降の思い出の作品を取り上げています。




今日は「古畑任三郎」と同じ三谷幸喜脚本のこの作品です。




97年春ドラマ  
フジテレビ  火曜21時
「総理と呼ばないで」

主演…田村正和
共演…鈴木保奈美、筒井道隆、西村まさ彦、戸田恵子、鶴田真由、佐藤藍子

脚本…三谷幸喜
演出…鈴木雅之、平野眞、河野圭太、




このドラマ、安倍内閣の支持率下落の今だからこそ再放送を見たいな~と思える作品です。
田村正和に総理大臣を演じさせるという発想がまずスゴいなと思いました。




しかも、無能で性格は最悪、支持率が5%を切る史上最低の総理大臣という役。
よく田村正和が引き受けたなと思える役でした。





既に第2シリーズまで行っていた「古畑任三郎」と同じ脚本、演出、プロデューサーなので信頼してのことだったんでしょう。





政治ネタのドラマは視聴率を取らないというジンクスに敢えて挑んだ作品ではありました。




関心度は高く初回は視聴率22.6%(関東地区)でしたが、やはり題材的に厳しかったのか、その後下落し、第7話で9.3%にまでなってしまいました。
しかし、最終回は18.9%まで持ち直し、全話平均は14.4%でしたから惨敗したわけではありません。




とはいえ、「古畑任三郎」第2シリーズは平均25.3%でしたから、見劣りはしてしまいましたね。




三谷幸喜にとっては残念だったのか、昨年中井貴一主演で映画「記憶にございません」を作り、総理大臣を主人公にしたのも再挑戦のつもりだったのかもしれません。




私めがこのドラマを楽しんで見たのは、田村正和のサイテーな総理大臣ぶりもさることながら、振り回されたり、バカにしたりいろんな態度を取る周囲の人々を通好みなキャスティングで固めていたところにありました。




政治学を学ぶ大学院生なのに抜擢されてしまう官房長官に筒井道隆。

「古畑任三郎」の今泉とは逆転し、有能な首席秘書官に西村雅彦。


私めの好きな「王様のレストラン」の兄弟コンビがまた共演しました。




他にも、

居眠りばかりで飄々とした副総理に藤村俊二。

コワモテで声がデカく厄介な首席補佐官に小林勝也。
総理一家を支える有能な秘書係主任に戸田恵子。
総理のスタイリスト兼総理一家の世話役に篠井英介。
総理に意見を求められても答えない官邸使用人頭に小松政夫。

地味ながらワクワクする芸達者ぞろいでした。




さらに、安倍昭恵夫人よりもっとひどい自由奔放なファーストレディを演じたのが鈴木保奈美でした。



何しろ間男を作って不倫し家出してしまうんですから。
その間男役が風間杜夫でした。





いや~再放送しませんかね。
改めて見てみたいです。