何かとしんどかった今年でしたから、希望のある終わり方で何よりでした。
フジテレビ 火曜21時
「姉ちゃんの恋人」最終回
主演…有村架純
脚本…岡田惠和
演出…三宅喜重
これといった波風は立たず、3組のペアがそれぞれにうまくおさまるのを見届ける…そんな最終回でした。
桃子(有村架純)と弟たちのホームパーティーに真人(林遣都)やみゆき(奈緒)も招かれ、それぞれが今思っていることを素直に話すシーンは、このドラマらしい温かさに包まれていました。
話したことに周りがとやかくは言わず、ただ胸に手を当て「受け止めた」と言う。
こうしてこの姉弟はそれぞれが自分の歩むべき道を、見守られながら歩んできたし、これからも歩んで行くんだなということがよく伝わりました。
このドラマは脇の人物一人一人に細やかな目配りがされていて、臼井(スミマサノリ)の捨てられた椅子撮影のエピソードも、きちんときっかけになった子どもの時の椅子を見つけたり、
いつも空回り気味でお客さんと接していた山辺(井阪郁巳)は恥ずかしがっていた少女とのやりとりで成長ぶりを見せました。
こうした細かにそれぞれの人物を描いたことが実を結んだ気持ちの良い最終回でした。
現実にはまだまだコロナ禍の中ですが、こんな年末であったら良かったのに…というファンタジーとして見終えました。
彼らがずっと幸せでいられますように…
今回の評価は…