いたわりあう村人の交流が美しい…「にじいろカルテ」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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連ドラの醍醐味というか、これまでの5話で丁寧に積み重ねてきたものが、嵐(水野美紀)と日出夫(泉谷しげる)、そして真空(高畑充希)が体調を崩すことで、より深まってあぶり出された、とても良い回でした。




テレビ朝日  木曜21時
「にじいろカルテ」第6話

主演…高畑充希
脚本…岡田惠和
演出…深川栄洋




まず、嵐と日出夫が二人揃って熱を出してしまい、嵐の娘の日向を、子どものいない霧ヶ谷夫婦(光石研、西田尚美)が預かることになる…という流れ。




ここで第3話で嵐や氷月(西田尚美)が吐露していたことがボディブローのように効いてきて、





嵐は夫が蒸発したあとも義父の日出夫と暮らし続けていて、お互いをいたわりあう気持ちを枕を並べて素直に語ることに…。





一方、幼い日向を預かることになり、にわかに賑やかになる霧ヶ谷家。嬉しい反面、こんな娘が自分たちにもいたら…という淋しさもあり、




光石研と西田尚美の表情がなんとも複雑な感じをよく出していました。




そんな気持ちを察して、日向が戻った時に霧ヶ谷夫婦にかけた嵐の言葉もいたわりの気持ちからの優しい言葉でした。




このドラマは脇キャラも実に丁寧に描きこまれていて、群像劇としても、とてもよくできています。




さて、肝心のヒロイン真空ですが、体調が悪化し休診に。





朔(井浦新)や太陽(北村匠海)の真空へのいたわりようも、ムダ口を叩き合う明るさも良かったですし、




真空を元気づけようと、村人たちが診療所の外に集まり合唱してくれるシーンは泣けましたね。
もうファンタジーですね、ここまで来ると。






朔や太陽の後押しで、真空は母に今の自分のありようを素直に伝えることにしました。




村人たちを真空が撮った写真を現像して送り、病気にはなったけど、幸せであることを伝えられました。




撮ったものがすぐ見られる今と違って、現像する写真っていいよな~と改めて思わされました。




デジタル化した社会が失ってしまったものが、この村にはあって、それは美しくもファンタジックです。




前回の太陽のデスメタル「俺以外」が村人の新しい挨拶になっているというのが笑えました。




名前が太陽のくせに暗いって朔に言われたらキレてましたね。
いいキレキャラです(笑)




あと、今回しみじみとこのドラマの主題歌、藤井風の「旅路」って良い曲だな~と思いました。このドラマに合ってますね。




今回の評価は…