お見事!ごった煮エンタメの極致…「俺の家の話」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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いや~、視聴者にとことん楽しんでもらおうという脚本家、宮藤官九郎の旺盛なサービス精神にただただ脱帽の第6話でした。



西田敏行の🎵「マイ・ウェイ」良かった~‼️




TBS  金曜22時
「俺の家の話」第6話

主演…長瀬智也
脚本…宮藤官九郎
演出…福田亮介




認知症やら介護やら相続やら親権やら、いろいろ込み入った深刻な問題を抱えながら、それでも家族みんなの旅行写真をもう一度撮っておきたい!という寿一(長瀬智也)の強い思いから実現した家族旅行。




ハワイはさすがに無理なので、かつての常磐ハワイアンセンター、「フラガール」でおなじみのスパリゾートハワイアンズへ。





しかし、ただの家族旅行で終わるわけはなく、寿三郎(西田敏行)は寄り道をしては、かつて愛した女性たちに会いに行き、愛用の品を渡そうとするのですが、行く先々でガックリくる結果に。




今回は寿三郎のわがままを聞いてあげようと我慢していた寿一も遂に怒りが爆発!更衣室で大ゲンカに。




長瀬智也の暴れっぷりがスゴかったです。




…かと思えば、旅行には来なかったさくら(戸田恵梨香)をめぐって、さくらを好きな踊介(永山絢斗)はLINEをしても無視され、





さくらがLINEを待つ寿一からは食べ物と家族の写真ばかり。





今日が誕生日のさくらはいてもたってもいられず、後からやってきて、寿一にスーパー世阿弥マシンの時にやってもらった山賊抱っこを要求します。




あれって山賊抱っこって言うんですね(笑)
さくらをめぐる三角関係はこの先ややこしくなりそうです。




更に盛り込んできたのが、寿三郎が会いたかった旅館の女将(紫吹淳)も熱烈ファンの純烈ならぬ潤沢(笑)のたかっし(阿部サダヲ)





同じ劇団で阿部サダヲを熟知している宮藤官九郎ならではのたかっしの怪演ぶり。




スパリゾートハワイアンズのステージに立ってファンを熱狂させる「星降る街角」には笑いました。阿部サダヲの真骨頂❗️





他のメンバーが雪で足止めになり、寿一、踊介、寿限無(桐谷健太)が代役としてステージに立つことになります。





なかにし札作詞、筒美洋平作曲の「秘すれば花」
奇しくも能の奥義「花伝書」にある言葉と同じタイトルながら、歌詞はくだらないおバカ歌詞で、それを懸命に唄い踊る三兄弟。





これだけでもかなり満足でしたが、更に寿三郎が車イスのままステージに上がり「マイ・ウェイ」を熱唱。





味わい深い西田敏行の歌声に、寿三郎のこれまでの映像が重なり、馬鹿馬鹿しいのに、なぜか感動してしまうカオスな状態に。





結果、寿一の望んだみんな笑顔の家族写真が撮れたというオチ。
お見事でした。





今回の評価は…
ここまで4.5ポイントの回もありましたので、それらも加味して今回はにします。