主演女優はおのずと限られますが、助演女優は対象作品の大勢の中から選ばなければならずチョイスが大変です。
まずはノミネートした5人は以下の女優さんたちです。
「オー!マイ・ボス~恋は別冊で~」
菜々緒
これはもう菜々緒じゃなければ誰がやるのか?
くらいのハマり役でしたね。
無愛想ながら仕事ができ、実は優しく情のある編集長を申し分なく演じました。
「にじいろカルテ」
安達祐実
記憶を何度も失ってしまう難役を明るく切なく演じて、流石の演技力でした。
セリフでなく表情だけで見せる微妙な感情表現とかうならされました。
「俺の家の話」
「その女、ジルバ」
江口のりこ
江口のりこの快進撃が続いていますね。
「俺の家の話」では能楽師の家に生まれた娘の複雑な感情を演じ、「その女、ジルバ」ではぶっきらぼうでも根は優しく、素直でないチーフを演じ、この人ならではでした。
自らのポジションを確立しつつあります。
「俺の家の話」では、ボソっとツッコミを入れる間が絶妙でした。
「俺の家の話」
戸田恵梨香
戸田恵梨香の使い方がよくわかっているな~という作品でしたね。
介護ヘルパーなのに後妻業のような胡散臭さがあったり、
色っぽく寿一に迫ったかと思うと、陰では不満をぶつけていたり、
コロコロとさまざまな面を見せるしたたかな女性をいきいきと演じ、戸田恵梨香はこうじゃなきゃと思わせました。
「その女、ジルバ」
草笛光子
大女優さんをノミネートするのはおこがましいんですが、江口のりことのシーンは名シーンだったのであえて選ばせていただきました。
年齢を感じさせない若々しさ、艶っぽさ、懐の深さ。
その素晴らしさを作品として残せたのは有意義でした。
他の草村礼子、中田喜子、久本雅美、中尾ミエらも良かったです。
以上、5人の中から最優秀助演女優賞に選んだのは…
江口のりこ
「俺の家の話」
「その女、ジルバ」
かなり以前から注目していた人なので、ここまで来たかと嬉しい限りです。
まだまだ江口のりこの快進撃は続きそうです。