このドラマは改めて「友達」とは?とか、「友情」とは?ってことを私めのようなおじさんにも今さらながらに考えさせてくれる深~いドラマです。
NHK 月曜22時45分
「古見さんは、コミュ症です。」第3話
主演…増田貴久
脚本…水橋文美江
演出…岡下慶仁
今回、ついに古見さん(池田エライザ)が初めてしゃべったんですが、それは携帯の操作を誤り、うっかり只野(増田貴久)にかけてしまい、
只野がかけ直したら、「この番号は使われておりません…」って言って切ってしまうという…(笑)
古見さんのパニックぶりが笑えました。
…で、只野に面と向かってしゃべったのは…
掲示板の落書きにスクールカーストが書かれていて、古見さんは最高位、只野は最下位なのに、一緒にいるのはおかしいと镸名(ゆうたろう)に言われてしまい、
古見さんはノートに「私の友達は私が決めます」と書いて、只野の手を引きその場を去り、
二人になったら、私がいることで只野くんがイヤな目にあうなら、友達でない方がいいと思う…とノートに書いて伝えます。
すると只野は「僕の友達は僕が決めるよ」と言ってくれて…それを受けて古見さんは…
「やっぱり私は…只野くんの…友達でいたいです」
とか細い声で、話したんです。
自分の友達は自分が決める…
あたりまえのことのようですが、それが実は難しいことなのかも?と二人のやりとりを見て痛感しました。
そのあと、長名が自分の好きな場所に、長年のわだかまりがとけた古見さんや、只野、万場木(吉川愛)を連れて行き、
「僕の友達の定義は、同じ景色を見ること」って話すシーンも印象的でした。
誰とでも仲良くなる镸名ですが、友達と認めた人しか、その場所には連れて来ないようです。
4人でジャンプする姿は微笑ましかったですね。
母親ゆずりのヤマンバメイクを、そのせいで人から避けられてると知らなかった万場木は、古見さんが素顔を見たいと書いたので、素直にメイクを落とし、普通の顔になりました。
会話する時、つい力んでスゴんでしまう片居(溝端淳平)は、只野から無理しなくていいよと言われ、普通に話せるようになりました。
相手を素直にし、良い方向へ導く…友情のあるべきピュアな形が描かれていて、まるでファンタジーのようだなと思います。
友情を描くドラマってなかなかありませんが、これはストレートにそれを描く稀有な作品のようです。
今回の評価は…