小学生・貴恵の葛藤…「妻、小学生になる。」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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ここまで2話は貴恵(石田ゆり子)が生まれ変わった万理華(毎田暖乃)が目の前に現れて、




見た目は小学生の貴恵=万理華を夫の圭介(堤真一)と娘の麻衣(蒔田彩珠)がどう受け入れ、自分たちも変わっていくかが描かれましたが、




第3話では視点を万理華の方に向け、圭介や麻衣に会えても、万理華としての生活もある小学生・貴恵の葛藤、ジレンマに重きを置いて描かれました。




TBS  金曜22時

「妻、小学生になる。」第3話


主演…堤真一

脚本…大島里美

演出…山本剛義




前回から登場した弟・友利(神木隆之介)の住むアパートにも万理華は現れて、貴恵が生前していたように、小言を言い、漫画家らしい友利にハッパをかけます。




そして、友利に万理華はどんなお姉ちゃんだったか聞きます。

友利は「トップオブ頼りがい」と答えます。




しっかりしているから、どうしても甘えて頼ってしまうし、周りをポンコツにしてしまうとも。




ショックを受ける万理華は

「なら、帰って来ない方が良かったのかな…」と悔やんでしまいます。





姉弟ならではのやりとりで、率直に言われ、自分の出現は圭介や麻衣にとって良かったのかと危惧してしまうのです。




母の千嘉(吉田羊)に邪険にされネグレクト気味な現実から逃避するために、圭介たちに会って甘えていたことに反省さえするのです。





しかし、圭介と麻衣は万理華を呼び出し、誕生祝いをします。




そこでヘタクソながらもケーキを作ってくれた圭介。


「今度こそ君が安心できるようにしっかりするから。だから1人で背負わないでくれ。頼りなくても頼ってくれよ」





思わず廊下に出てしゃがみこみ涙を流す万理華。





「寂しくなったらまたここに来てもいい?たまに甘えてもいい?だって今、小学生なんだから」




この言葉にはグッと来ましたね。

万理華としての現実にも向き合っていかなければならない小学生の貴恵の、残酷なジレンマが吐き出された言葉でした。





今回も毎田暖乃が、恐るべきリアルさで「大人の貴恵」の表情やしぐさを見せ、驚嘆しました。





友利とのやりとりでも守屋(森田望智)から圭介について聞くやりとりでも、複雑な感情を実に細やかに演じていて、目を見張らされました。





今回、万理華のように誰かの生まれ変わりらしく小説が売れている中学生が登場しましたが、友利は生まれ変わりについての漫画でも描くんでしょうか?





麻衣は工務店にパソコン指導に行き、そこの息子の蓮司(杉野遥亮)と知り合います。

杉野遥亮がまだ「恋です!」の黒川に見えてしまい困りました(笑)

代役、ご苦労様です。




千嘉に見られてしまった圭介と麻衣は、どう説明するんでしょうか?





今回の評価は…8