酒井若菜と言えば「木更津キャッツアイ」のモー子ですが、若い頃から二面性のある役を巧みに演じていて、私めはもっと評価されてしかるべき女優さんだと思います。
このドラマでは千秋の母親、冬子を演じていて、出番は少ないながらも強い存在感を示しています。
今回は特に凄かったです。
テレビ東京 金曜24時12分
「シジュウカラ」第6話
主演…山口紗弥加
脚本…開真理
演出…大九明子
息子を置いて逃げるわけにはいかないと、忍(山口紗弥加)は千秋と一線を越えず、逃避行は未遂に終わりました。
東京に戻ってきた二人。その別れる姿を冬子が見ていました。
冬子の店に飲みにきた洋平(宮崎吐夢)に、冬子は奥さんの写真を見せて、とせがみます。
そして、自分もこれ息子よと千秋の写真を洋平に見せます。
ドギマギする洋平に追い打ちをかけるように、奥さん最近旅行に行ったでしょう?と含みのある言い方をするのです。
怖~~っ!
自分をもてあそんだ男の家庭を息子が壊そうとしているのを、愉快に思っているような微笑み!
映画監督でもある今回演出担当の大九明子は、どアップでそんな酒井若菜の魔性の表情をとらえます。
千秋にアンタまた年上に身体を売ってるの?と聞くシーンも恐かったですね。
感情をあらわにしない淡々としたセリフの凄みがありました。
しかし、今回明らかになりましたが、千秋を最初に買ったのは、千秋を好きな幼なじみであり、隣に住む星宙の母親だと分かりました。
またそれも痛ましい真実でしたね。
クズな洋平は、息子の悠太に忍の不倫を告げます。
悠太を味方につけようとしますが、悠太はピシャリと拒み、謝る忍にも理解をしめしてくれました。
この悠太という息子はホントにしっかりした子ですよね。
洋平との離婚を考えた忍でしたが、洋平は倒れてしまいます。
予告を見る限りは死んだかどうか分かりませんが、
第7話のあらすじを読むと新たな不倫相手が現れるようなので、死んではいないようです。
今回の評価は…8