10分以上にわたる本音のぶつかり合い…「プリズム」第8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回の皐月(杉咲花)が口火を切った、陸(藤原季節)と悠磨(森山未來)と3人の森の中での本音をぶつけ合うシーンは、圧巻の名シーンでした。




3人ともこれまであまり感情をあらわにしない穏やかな演技をしてきただけに、感情的になりながら言い争うさまは、ヒリヒリした気分になりながら見入ってしまいました。




NHK  火曜22時

「プリズム」第8話


主演…杉咲花

脚本…久世寝子

演出…金澤友也





陸と別れた時に悲しみに打ちひしがれていた悠磨に声をかけ、救ってくれた恩人であるハリー夫妻のもとに、3人は業者から手に入らなくなった草花の苗を貰いに行き、





主人のハリー、自慢のバーベキューでもてなされます。

楽しそうにしている陸と悠磨を見たあと、皐月はハリーに自分の好きな人が他の人といた方が幸せでは?と思ったらどうしたらいいか相談します。




ハリーは、自分が幸せかどうかだと言います。相手を信じられず、自分も信じていないからと指摘されます。





その帰り道、皐月は悠磨からの手紙に何が書いてあったかを陸に問いただします。




手紙を読んで涙を流している陸を見て、陸は悠磨と結ばれるべきだと考えていた。

私は陸と別れます!と覚悟を伝えます。




しかし、悠磨はそれは世間が許さないと猛反対します。

悠磨はセクシュアリティをカミングアウトしたことで家族と断絶し、両親は許さないまま他界し、兄とは絶縁のままなのだとか。




陸は皐月と生きた方が幸せなんだと主張します。

すると、皐月はなぜ陸の幸せを悠磨が決めるのかと反論します。




悠磨は陸にいい加減はっきりさせろ、皐月が好きなんだろ?と問い詰めます。


これには陸がキレて、

「俺だってどうしたらいいか分からないんだよ!」

「女性の皐月を大切にしたいよ。でも男性の悠さんへの思いも消えないから…」




そんな2人に皐月は自分の父親が男性のもとに行き傷つき、そこから時間をかけて立ち直ったことを話し、




2人は時代のせいにして傷つきたくないだけ、私を足かせにするのはやめてほしい、2人でもう一度ちゃんと向き合ってと懇願します。




この一連のシーン、編集で回想ははさまりますが、撮影的にはずっと長回しでカットを極力割らずに撮られており、




まるで視聴者もその場に立ち会っているような臨場感たっぷりで、食い入るように見てしまいました。




本質から目を背けようとする男たちのズルさ、弱さと、本質を見据えて問いただす女性の強さが浮かび上がりましたね。





やはり杉咲花、スゴい!

森山未來、藤原季節も渾身の演技でした。





今回はついに評価を…9とします。