佐野プロデューサーの執念が生んだ傑作…「エルピス」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマのプロデューサー、佐野亜裕美が脚本家の渡辺あやと企画を立てたのは今から6年前にさかのぼるそうです。




なぜ、企画実現までにそれほど年月を要したのかといいますと…




フジテレビ 月曜22時

「エルピス~希望、あるいは災い~」第2話


主演…長澤まさみ

脚本…渡辺あや

演出…大根仁




TBSでドラマ部に配属されると「渡鬼」の助監督からスタートした佐野プロデューサーは、「潜入探偵トカゲ」でプロデューサーデビュー。




その後、「ウロボロス」「99.9」「カルテット」「この世界の片隅に」など秀作を次々にプロデュースしていきます。

そんな中で、民放では連ドラ脚本が無い渡辺あやをTBSでもと口説いていたようで、




交渉する中で、恋愛ドラマのオファーのはずが、2人とも社会派ドラマの話で盛り上がり、冤罪をテーマにするこの企画が持ち上がったようです。





しかし、佐野はドラマ部から異動になり、その話は頓挫。

ドラマ制作への熱が強い佐野はTBSを退社しフリーに。




「カルテット」で組んだ脚本家、坂元裕二のすすめで関西テレビに入社。

坂元裕二脚本の「大豆田とわ子と三人の元夫」をプロデュース。





フリー期間中にたてた異色の企画「17才の帝国」もNHKで特例により関西テレビにいながらに手掛けます。





そんな佐野が、ようやく在籍する関西テレビで実現することになったのが、このドラマというわけです。





企画が実現するか分からない早い段階から、主演は長澤まさみと決めており、長澤本人も快諾していたそうです。





紆余曲折あり、温め続けてきて、ようやく日の目を見たこのドラマに佐野プロデューサーがかける思いは並々ならぬものがあると思います。




そんな思いが詰まったこのドラマなんですが、浅川(長澤まさみ)は自分が出演している番組のコーナー企画で取り上げることを拒まれても、




松本死刑囚の冤罪疑惑解明に動き始めます。ひるんだ岸本(眞栄田郷敦)もまた協力することに。





今回は裁判時に弁護していた木村(六角精児)にも接触。犯行当日の松本の行動にはとても犯行できるとは思えない不審点があると、浅川も岸本も実際試して分かりました。




冤罪の可能性が強まりましたが、ではなぜ松本は罪を被せられたのか?真犯人は誰なのか?警察は冤罪と知っていたのか?





謎は深まり、この先どうなっていくのか期待感は高まりました。

先が読めないドラマは、見たくなるドラマです。





今回の評価は…8