2022秋ドラマアカデミー賞…最優秀作品賞 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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秋ドラマ満足度ランキングのトップ4本を発表します。

1位は秋ドラマアカデミー賞の最優秀作品賞ということになります。





4位


吉沢亮主演

「PICU~小児集中治療室~」…7.63

8.7.8.7.6.8.8.8.8.8.8



このドラマも中盤ぶれかけましたが、子役たちの好演と、主人公の苦悩、母親との別れと見ごたえが増えて持ち直しました。



秋ドラマは医療ドラマが3本ありましたがこのドラマが最も真摯に医療を描き、地方での医療体制の不備を訴えかけもしました。続編もありそうです。





3位


長澤まさみ主演

「エルピス~希望、あるいは災い~」…7.90

8.8.8.8.8.8.8.7.8.8



他のクールならトップになってもおかしくない良質のドラマでしたが、相手が悪かったです。




まず称賛したいのは民放ではなかなか扱いづらい内容の作品を、敢えて視聴率を気にせず放送したカンテレの英断。




同じようなジャンルの連ドラばかりの中で異彩を放つ骨太の社会派ドラマでした。




製作者の熱量を感じさせるこの手の作品が私めは好きです。





2位


仲野太賀主演

「拾われた男」…8.10

8.8.8.8.9.8.8.8.8.8



後半のアメリカ編も良かったですが、前半のサクセスストーリーが見ごたえたっぷりでした。




実話ベースでありながらファンタジックな要素もあり、日米ともに個性的なキャラが脇をかため、元気をもらえるパワフルな作品でした。





1位、つまり最優秀作品賞は…




川口春奈主演

「silent」…8.18

8.8.9.8.8.8.8.8.8.8.9




これまで数多くの恋愛ドラマを見てきましたが、どの作品とも一線を画す素晴らしい傑作でした。




何より称賛すべきは、とてもデビュー作とは思えない新人脚本家、生方美久の脚本で、今後のドラマ界を牽引していく脚本家が誕生したと言い切れます。




まず感心したのは初回から紬→想→湊斗と回ごとに視点を変えていき、過去から現在に至るまでを多面的に描いたこと。




初回から3回、立て続けに泣かされた作品をかつて私めは知りません。




それは人物描写がしっかりとなされていて、その人物に思い入れができるからで、ちょっとヒールぽかった奈々にまで泣かされる回があるとは思いもしませんでした。




メイン以外にも、周りの人々へも細やかに目配りがされ、みんな人を思いやれるいい人ばかりで、優しさに包まれた作品でした。




そして、言葉に対するこだわりも強く、丁寧に吟味された上で紡ぎ出されたセリフの1つ1つが心に響きました。





そんな珠玉の脚本を活かすように、演出も行き届いており、キャストもベストの演技をして破綻がありませんでした。




本日はこのあと、年間の最優秀助演、主演、作品賞を順に発表し、今年を振り返ります。お楽しみに。