「ブラッシュアップライフ」で、安藤サクラ、木南晴夏、夏帆のトリオが、親友同士の会話を実に自然にしゃべりあっていて、1話の記事で褒めましたが、
このドラマでの橋爪功と高橋一生の親子の会話もまるでホントの親子のように、ごく自然になされていて感服しました。
野田秀樹の舞台で2人は共演し、意気投合したらしく、橋爪功は年下ながらやりやすい相手と高橋一生を褒めていたそうです。
テレビ朝日 土曜23時30分
「6秒間の軌跡~花火師望月星太郎の憂鬱~」第1話
主演…高橋一生
脚本…橋部敦子
演出…藤田明二
2人のナチュラル演技もさることながら、さりげない会話の中にそれぞれの性格や思いをしっかりと描き込んでいる橋部敦子の脚本もまた秀逸です。
コロナ禍で花火大会が軒並み無くなり、さっぱり仕事が減ってしまった花火師の親子。
それでも父親の航(橋爪功)はへこたれずに、個人から受注し花火を作ろうと考えていた。しかし、息子の星太郎(高橋一生)はそれにはいろいろ面倒なことが多いと否定的。
そんな中で、航はある日、倒れてあっけなく死んでしまいます。
1人になった星太郎は失意の日々。何もせずただダラダラと怠惰に過ごすことに。
そんな星太郎のもとに、かつて航が作ったあなたのための花火を作るというチラシを持った女性、ひかり(本田翼)が現れます。
すると、幽霊の航も現れ、かつては反対していたのに、ひかりのために花火をあげることに。
幽霊になっても航と星太郎のやりとりは相変わらず。
橋爪功の飄々とした洒脱さが生きてるか死んでいるか定かでない幽霊にハマっています。
星太郎は倒れた時に航がつぶやいた「すまん…」の意味が何だったのか引っかかっていました。
謎めいたひかりは、花火をあげた時に、「ふんっ…」と鼻で笑いました。
それも星太郎は引っかかっていました。
後日、ひかりは星太郎に弟子入りしたいとやって来ます。
彼女にはどんな意図があるんでしょうか?
セリフも少なく雰囲気で見せる役なら、本田翼は悪くありません。
この先どんな話になるか読めませんが、
いろんな謎が解かれながら、しみじみと味わい深いドラマになってくれそうです。
今回の評価は…8