このドラマのキャストが発表になった時に最も楽しみだったのは、将軍役やその相手役の誰でもなく、春日局役の斉藤由貴でした。
TBS版では麻生祐未が演じて、それも良かったのですが、斉藤由貴は斉藤由貴で、実に狂気じみた所業に走る春日局を迫力ある演技で怪演していて期待通りでした。
NHK 火曜22時
「大奥」第2話
脚本…森下佳子
演出…大原拓
冨永愛演じる吉宗はもう出てこないのかと思ったら、ここからは男女逆転の大奥誕生の時から知る生き字引の村瀬老人(石橋蓮司)の話を聞くということで、物語が進んでいくんですね。
…で、今回はなぜ男女逆転の大奥が生まれたかが描かれました。
３代将軍家光が赤面疱瘡で亡くなり、その死を認められない乳母の春日局は、医師を殺して死を伏せ、息子正勝(眞島秀和)を影武者にし、
家光のご落胤を探してきて、女子ながらニセ家光(堀田真由)を仕立てあげたのです。
更に徳川家を存続させるため、家光に世継ぎを身ごもらせるための美男子を探してあてがうという大奥を作ります。
狂気の沙汰ですが、それを微塵の迷いや躊躇いもなく推し進める春日局を、斉藤由貴は堂々と演じて凄みがありました。
京の公家の息子で僧侶になっている有功を福士蒼汰はどこまで演じられるか、ちょっと心配ではありましたが、
意外とと言っては失礼ながら、福士蒼汰はなかなかちゃんと柔らかさの中に芯の強さをうかがわせて、成長ぶりを示す好演でした。
一方の家光役の堀田真由もどこまでできるか心配でしたが、凛としてやんちゃな感じをちゃんと演じてましたね。
嬉しかったのは有功の弟分で、綱吉の父親になる玉栄を、「みなと商事コインランドリー」で注目した奥智哉が演じていて、
TBS版では田中聖が演じた重要な役への抜擢で、ここでアピールしてもらいたいですね。
家光・有功編は何話あるんでしょうか？あと2話くらいですかね。
今回の評価は…8