家光=千恵の悲惨すぎる境遇…「大奥」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマで私めの堀田真由への評価は激上がりです。

喜怒哀楽さまざまな表情を見せた今回は特に目をみはる素晴らしさでした。




NHK  火曜22時

「大奥」第3話


主演…福士蒼汰、堀田真由

脚本…森下佳子

演出…田島彰洋




家光(堀田真由)がお下げ渡しになった白猫は有功(福士蒼汰)になつき、源氏物語から若紫と名付けられました。




常に怒りか憂いの表情ばかりの家光は、珍しくおだやかな表情になり、猫を介して有功とつながりを持てるのが嬉しいようでした。




家光のいじらしいときめきをのぞかせる繊細な堀田真由の表情の変化が印象的でした。




しかし、玉栄(奥智哉)が自分をいたぶり、有功にも害をなそうとする重郷(田中幸太朗)を陥れるために、若紫を殺してしまいます。




このくだりは、玉栄のダークなしたたかさをのぞかせる奥智哉の演技が良かったです。玉栄は綱吉の父親となり桂昌院になる人物なので、重要な役なんです。




堀田真由に話を戻しますが、死んだ若紫を共に弔おうと言われるのにそれを頑なに拒む時の複雑な怒りや歪んだ感情も、





その勢いで春日局(斉藤由貴)に男たちに女装させ気に入った男に自分の身体をくれてやると狂気じみた提案をするのも見入ってしまう迫力がありました。




正勝(眞島秀和)から明かされた家光=千恵の悲惨すぎる境遇が、そのすべての答えでもありました。




千恵の父親は市中に憂さ晴らしに辻斬りに出た家光で、その興奮からそばにいた千恵の母親を強姦してできたのが千恵でした。




家光が死ぬとその代わりとすべく、探し出され、千恵は江戸城に連れられ、母親は殺されました。




千恵は髪を切られて男装させられ家光となり、将軍家存続のために世継ぎを産むことを課せられます。

「女の腹だけは貸せ」という複雑で悲惨な境遇。





それを知った上で、虚しく女装させた男たちを見て泣き笑いしながら酒を飲む家光が痛ましくてなりませんでした。





そこに女装した有功が現れます。

福士蒼汰は骨ばった顔なので微妙な女装でしたが、家光にいたわりの和歌を送り、遂に2人は結ばれます。




1年後、有功に抱かれる家光は千恵と呼ばれ、女性らしさ全開でした。




しかし、有功との子ができないために、2人はまた引き裂かれるんですね。

切ない話です。





今回は堀田真由を主に褒めましたが、慈悲深く家光を諭したり、玉栄をかばう福士蒼汰の懐深い演技も良かったです。





今回の評価は…8