ちょっと予想外の結末で面食らいましたが、このドラマらしいほのぼのと後味の良い終わり方でした。
テレビ朝日 土曜23時
「帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし」最終回
主演…横山裕
脚本…衛藤凛
演出…飛田一樹
コタロー(川原瑛都)に幸せになってほしいというみんなの思いが詰まったような最終回でしたね。
鈴野(光石研)は電話でコタローに、父親(滝藤賢一)と一緒に住むのはいいことだけど、大事なのはコタローの今の気持ちだと伝えます。
これが重要な前フリになっていたんですね。
鈴野が持っていた母親(紺野まひる)のスマホの中には、幸せそうな写真や動画が入っており、母親からの幸せになってほしいという動画メッセージもありました。
幸せがわからないと言うコタロー。
幼いのにコタローは他人の幸せばかり考えてきたんですね。
狩野(横山裕)はこれから分かる…父親と暮らすことが幸せなんだと言って聞かせます。
逆に狩野の幸せを聞かれ、狩野は「今かな」と答えます。
好きなマンガを描いて、みんながいて笑える…それが幸せだと狩野は感じていました。
コタローにみんなで海に行ったときの絵を描いて渡してあげます。
父親が迎えに来て、コタローは1人1人にはなむけの言葉をもらいます。
田丸(生瀬勝久)には自分の息子が20歳になったら酒を飲もうと言われ、
美月(山本舞香)にはお店を出したらみんなで集まろうと言われ、
塩野(大倉孝二)には、狩野の絵が良くなったのは君のおかげだと言われ
佑(松島聡)にはずっと友だちだと言われます。
何も言ってくれない狩野には逆にコタローから感謝の言葉を告げました。
みんなと別れて、父親と歩き出すコタロー。
しかし、差し出した父親の手を握ることができない。昔、虐待されたことをまだ思い出してしまうからでした。
「父上が怖い。怖い気持ちがなくなるまで暮らせない」
それが偽らざるコタローの今の気持ちでした。
父親は追ってきた狩野に「一緒にそばにいてやってほしい」と託します。
アパートに戻ったコタロー。
「このアパートでみんなと暮らすことが、わらわの幸せ」
「な~んだ、俺と一緒じゃねぇか」
ハッピーエンドで良かったです。
コタローの部屋の表札は本名の「なみきこたろう」になり、刀は持たず、「行ってきます!」と学校へ向かいました。
普通の子どもらしくなったコタロー。
また続編でその成長ぶりを見たいな~と思わずにはいられない最終回でした。
今回の評価は…8