このドラマ、主演は生田斗真なんですが、どうもこの役の生田斗真はあまりよろしくない。
あれっ?生田斗真、どうした?って感じ。
そんな主演を食う勢いで、役者っぷりの良さを見せているのが、平安役の向井理。
今回も平安の生い立ちや、父親や母親のことが詳しく分かったり、
弱みをつづったゲスノートで、公安委員会の幹部を脅したり、
主演以上の活躍を見せ、その感じが更に強まる回でした。
テレビ朝日 金曜23時15分
「警部補ダイマジン」第2話
主演…生田斗真
脚本…徳永友一
演出…三池崇史
何だか、いろいろややこしい話になってきて、テンポよく話が進むので、ついていくのが大変です。
主人公の台場(生田斗真)は手段を選ばぬダーティーヒーローなのが魅力と期待したのですが、
早々に平安に弱みを握られ平安率いるチームに組み込まれてしまい、魅力が半減してしまいました。
それより警察の暗部に迫ろうとしている平安のクールな凄みの方が魅力的で、
母親から日本をダメにする父親を見つけて殺すように言い遺される壮絶な生い立ちもわかり、
父親のことを教えてくれた情報屋はあっさり殺されるなど、身の危険が迫っている緊張感も主役以上のように身受けられます。
向井理は近年、演技に余裕が出てきて、抑えた演技に深みが増しているのを、この役でも証明してみせています。
グリコ森永事件をパロった未解決事件の脅迫状をシレッと声色を変えて読んだり、
ゲスノートで公安委員会の幹部をじわじわと締め上げていったり、
演技の幅が出ていることを余す無く見せてくれました。
生田斗真が気を吐いたのは、矢柴俊博演じる市川との激しいアクションシーンくらい。
三池崇史も気合いの入った演出でした。
あまり話を広げずに警察の暗部に迫る戦いを見せてほしいです。
今回の評価は…7