鶴瓶をしゃべらせない妙味…「しずかちゃんとパパ」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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昨年春にBSで放送されたのですが、その時は見ずにいたら、評判が良く、見れば良かったと後悔した作品です。




「拾われた男」のように火曜22時枠で地上波版を放送することになったので、実は喜んだ次第です。




今クールはあまり感動的な作品が無いのでありがたいです。





NHK  火曜22時

「しずかちゃんとパパ」第1話


主演…吉岡里帆

脚本…蛭田直美

演出…松原浩




ヒロインの静(吉岡里帆)は父親の純介(笑福亭鶴瓶)が生まれつきろう者で、同じくろう者の母親が、静が幼い内に亡くなったので純介の世話をしてきました。




だからと言って陰気でジメジメしているわけではなく、しょっちゅう親子ゲンカになるサバサバした関係です。





しかし、純介の世話をしてきたためか、バイト先では客に対し気が回りすぎたり、店長や客をじっと見つめてしまいがちな静はあざとい、媚びてると嫌われやすく、また他と同じようにファミレスもクビになります。





そんなことはよくあることで、そうなっても、静が常に明るく元気でいるのは幼い頃に純介から、泣かせたヤツらに仕返ししたいなら、そいつらより楽しくいることだと教えられたからです。





こういう負けず嫌いの頑張り屋的な役は吉岡里帆にハマりますね。




あと、やはり独特のしゃがれた声を封印して笑福亭鶴瓶がろう者を演じているのが、ろう者として生きてきたたくましさを感じさせ妙味があります。




写真館の仕事をサボってパチンコやってたり、仕事の依頼に来た教師(木村多江)に見惚れてニヤニヤしたり、人間味があるキャラで、愛すべきろう者っぷりを、鶴瓶が巧まずに演じてぃます。




もう1人、ユニークなキャラなのが、後に静の恋人になる圭一(中島裕翔)で、堅物でコミュ力に欠けるのですが、




ズバっと鋭いことを言って、静の心を揺さぶる存在のようです。




これまた中島裕翔が器用に演じていて、今後が楽しみです。





ハンディのある人物を扱うドラマで、お涙頂戴的になるのは、私めが最もキライなものですが、




この作品はそうではなく、温かでハートフルなのが良いなと思います。

未見の方は、ぜひどうぞ。




今回の評価は…8