このドラマって、出てくる人、出てくる人、みんな相手を思いやれるイイ人ばかりで、ホントに素敵なドラマだな~と癒やされながら見ています。
今夜最終回ですが、結末はハッピーエンドに違いないと信じているので、泣けるという意味では、その1話前のこの第7話がピークかもしれませんね。
いや~泣ける回でした。
NHK 火曜22時
「しずかちゃんとパパ」第7話
主演…吉岡里帆、笑福亭鶴瓶
脚本…蛭田直美
演出…島崎謙太郎
東京へ戻る圭一(中島裕翔)についていきたいけど、静(吉岡里帆)はそれを伝えようとしても純介(笑福亭鶴瓶)は聞こうとしてくれません。
静は生まれつき、ろう者である純介は深い海の底にずっといる感じだと思っていて…1人にしてしまうのがとても心苦しいんです。
今までにも静が外で楽しいことをして、純介を1人にしてしまい、寂しがらせたことも度々あったようです。
圭一はパナマ行きの話があることまでは静に伝えていませんでしたが、長谷川(藤井美菜)と話しているところを聞かれてしまいました。
長谷川はすっかり静のことを思いやれるイイ人になってましたね。
印象が変わったのは写真館に訪ねてきた圭一の母親(宮田早苗)もそうで、純介とのやりとりは素晴らしいシーンでしたね。
圭一の母親と知り、純介はもし圭一と静が結婚して産まれてきた子が遺伝でろう者だったらと気にすることを覚悟したのですが、
予想外にも結婚を反対する理由を見つけにきた母親は、圭一の楽しげな写真、ろう者でも大らかに楽しく生きているらしい純介の人柄に触れ、
たとえろう者で産まれても、あなたが楽しく生きる方法を教えてくれるから安心だと言ってくれます。
この言葉は、さくら(木村多江)の学校の生徒が生まれつき耳が聴こえなかった純介を口々に「かわいそう」と言ったエピソードが前フリとしてあったので、より感動的に聞くことができました。
この母親の息子だから、圭一も純介をかわいそうなんて思ったことがないんでしょうね。
そんなやりとりがあったとは知らない静は純介にパナマ行きのことも話さねばと必死になります。
出て行きたければ勝手に出て行けと怒りだす純介に、私がパパのいる深い海の底に一緒にいないとダメじゃん!と言ってしまいます。
その言葉に純介はショックを受けました。そんな風に考えていたのかと。
ハッと我に返った静は謝りますが、パパの海から出ていっていい?と涙ながらに懇願するのでした。
あとから「OK」とだけメールが来ました。
静も純介の気持ちも十分わかるだけに、とても切ないシーンでした。
今回の評価は…8