今回も見ごたえがありましたね。
このドラマはあれこれとエピソードを盛り込まずにシンプルかつ丁寧に、その回のテーマを描こうとしている姿勢がいいなと思います。
日本テレビ 土曜22時
「最高の教師~1年後、私は生徒に■された~」第8話
主演…松岡茉優
脚本…ツバキマサタカ
演出…鈴木勇馬
今回のテーマは「罪と赦し」でしたね。
鵜久森(芦田愛菜)が死んだ日に、浜岡(青木柚)が鳳来高校の制服を着て校内に紛れ込んでいたことが星崎(奥平大兼)が撮っていた映像からわかり、
浜岡と親しい相楽(加藤清史郎)が、浜岡に何かやらせたのでは?と疑いの目を向けられます。
問い詰めようとした時に九条(松岡茉優)が教室に来て、犯人探しみたいなことは鵜久森の死と向き合うことにはならないと注意します。
鵜久森はオレのせいで死んだと言い残し、教室を出ていきます。親友の迫田(橘優希)も心配し、一緒に出ていきます。
九条も学校を早退し、相楽に話を聞く準備はできていると伝えます。
以前から相楽をよく知っている迫田は、九条に相楽は交通事故で母親を亡くし、その葬儀のときに笑顔を浮かべてた、ぶっ壊れそうな自分を防ぐ笑い方で、今もそうだ…だからヤツを救ってほしいと頼みます。
その夜、相楽の家で九条は膝詰めで相楽と話します。
松岡茉優と加藤清史郎の息詰まるやりとり、このシーンには見入ってしまいました。
自分がひどい人間だと分かっていながらわかっていないふりをし続けた。
自分のプライドを優先し、自分の弱さを隠し続けた。
揺るぎない覚悟のもと相楽と向き合う九条の前で、相楽は徐々に弱い自分をさらしていきます。
それがスリリングでした。
自分の弱さをみんなに見せる覚悟があるなら必ず明日学校に来るように言います。
「これがあなたが変わる最後のチャンスです」
翌日、相楽は自分のせいで…と言った真意をみんなの前で語ります。
鵜久森は何かを変えようとしていた、そのためにあの日も危険をおかしたにちがいない…そんな気にさせたのはオレのせいだと言うのです。
文化祭の時に浜岡に頼んで飾りを壊したことも認めました。
しかし、それも切り抜け成功させたので自分は特別なんかじゃないと痛感した。
更に、鵜久森に謝罪もしたが、私は忘れられないと言われた。
自分のおこなったことの罪深さ、最低の人間だと改めて理解した。
いや、最低だと気づいていながら、それを隠すために鵜久森はじめみんなに酷いことをした。
「みんな、すまなかった」頭を下げる相楽。
一緒になって酷いことをした迫田も、同じグループにいた瓜生(山時聡真)や向坂(浅野峻哉)も土下座して謝りました。
「許す、許さないはそれぞれあっていい。大事なのは考え続けることだと、私は思います」
という九条の言葉が重く響きました。
傷つけた罪は消えません
相楽は九条と一緒に鵜久森の家にも謝りに行きます。
ここでの鵜久森の母親、美雪役の吉田羊と、松岡、加藤と3人のシーンも見ごたえがありました。
「本当はあなたがどんな子か知ってるの」という美雪のセリフにドキっとさせられました。
吉田羊の抑えた演技ならではの凄み。
しかし、クラスが一緒になる前に鵜久森が相楽というみんなの注目を集める子がいて、友達になれるかなと言っていたという話は、より以上に相楽の心に刺さったでしょうね。
美雪があえて遺影を置いてない遺骨の前で相楽は手を合わせます。
「本気で謝りたい時にいないのはおかしいだろ、鵜久森」
相楽は泣き崩れます。
今回は加藤清史郎はやはり非凡な演技派であることを証明しましたね。
感情表現の抑揚がとても難しい回でしたが、演じきりました。拍手です。
芦田愛菜も、加藤清史郎もただの名子役で終わる人ではないと広く知らしめたドラマとなりました。
今回の評価は…8