こちらも最後の2話まとめての感想になります。申し訳ありません。
テレビ東京 金曜24時12分
「初恋、ざらり」第11話、最終回
主演…小野花梨、風間俊介
脚本…上野詩織(11)、坪田文(終)
演出…七字幸久(11)、池田千尋(終)
まずは第11話は決裂してしまった有紗(小野花梨)と岡村(風間俊介)、それぞれの悔いが描かれました。
冒頭の有紗が普通の女の子だったら…の妄想からして切なかったですね。
それと対比のように実際の小学生の時に受けたトイレットペーパーの仕打ちが切なさを倍増させました。
普通でありたいと切望し続けた有紗は、普通になろうとあがくたびに、人との関係を壊してしまうのでした。
今回もそうで、有紗の「自分で壊しちゃった…」というモノローグが心に刺さりました。
一方、岡村は有紗に良かれとついた「優しいウソ」が逆に傷つけたことを知り後悔します。
両親から有紗を気遣う連絡があり、余計に喪失感が高まります。
そして、最終回。
有紗はスーパーで働くようになり、岡村は営業職に。
離れて暮らす2人を描いたあとに再会。
思いを素直に語りあって、また一緒に暮らすことに…。
依然として立ちはだかる壁は多いでしょうが、応援したくなるラストでした。
「しずかちゃんとパパ」もハンデのある人との向き合い方が描かれましたが、このドラマは恋愛ドラマとして、何かと「ざらり」としながらも「初恋」を貫く姿が切なくもリアルに描かれました。
どちらも秀作だったと思います。
「かわいそう」というのを前面に押し出さないセンスが光っていました。
11話、最終回共に評価は…8