女性将軍と男女逆転の大奥に入った男性との恋に重点を置いた前作の「家光編」や「綱吉編」をイメージすると今回の「医療編」はだいぶ雰囲気が違うので、
面食らった方も多かったのではないでしょうか?
「医療編」は前作の「吉宗編」を引き継いでの赤面疱瘡撲滅に向けての戦いになります。
NHK 火曜22時
「大奥Season2」第1話
主演…鈴木杏
脚本…森下佳子
演出…大原拓
医療編の主役は鈴木杏演じる平賀源内でいいんですかね?
群像劇っぽいので、特に主役はいないのかもしれません。
第1話は赤ら顔で男装の平賀源内が、長崎に赴き、大奥で蘭学を教える適任者を
探して、吾作(村雨辰剛)という若き蘭方医と出会い、江戸へ連れてきます。
源内にそれを命じたのは吉宗から赤面疱瘡撲滅を託された田沼意次(松下奈緒)で、吾作は青沼と名を改めて御右筆となり、大奥で蘭学の講義をすることになります。
オランダ人と長崎の遊女の間に生まれたという設定の青沼は、見た目は外国人で演じる村雨辰剛も日本に帰化したスウェーデン人です。
武田真治らと出た「みんなで筋肉体操」に出て注目され、庭師をしながらタレント活動もしてきた人です。
演技力はまだまだな部分もありますが、真摯なひたむきさがいいですね。
青沼は自らの医学知識を活かして、早速大奥でインフルエンザが流行しかけた時に、救いを求めてきたお目見得以下の人々を救います。
青沼にはそれを支える黒木(玉置玲央)という右筆助がいて、この人物も実は医師の息子で、父親が患者を騙して薬を与えていたので医師ぎらいなのに、青沼のアシストをしなければならないという立場で、この2人のコンビネーションも良かったです。
ま~そちらもいいんですが、昔からの大奥もの好きの私めとしては、田沼意次と一橋治済(仲間由紀恵)や松平定信(安達祐実)とのドロドロした対立を見たい気はします。
今回の評価は…7