かくて男将軍が生まれた…「大奥」第13話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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虎視眈々と野望達成に向けて暗躍してきた治済(仲間由紀恵)の思い通りになってしまうという展開になりました。




そのために世のため人のために尽力してきた医療編の中心人物が排除されていくのは切なく悲しいものがありましたね。





NHK  火曜22時

「大奥Season2」第13話


脚本…森下佳子

演出…末永創




赤面疱瘡から男児を守るために青沼(村雨辰剛)らは「人痘接種」、今のワクチン接種のようなものを始めます。




しかし、なかなか理解は得られませんでしたが、伊兵衛(岡本圭人)が身を呈して有効であることを証明してみせたので、接種希望者も増えていきました。




蘭学には否定的な幕府上層部も、治済が賛成派に回ったために容認することに。




実は治済は息子の竹千代に接種を受けさせたかったのです。




しかし、田沼(松下奈緒)の味方だった将軍家治(高田夏帆)が息子を亡くしたあと、精神安定に飲んだ薬湯に毒が入っていたのかヒ素に身体をやられてしまいます。




なぜ自分はそんな目にあう!

お前たちを引き立ててきたのに私を守れなかったのか!となじられます。



更に追い討ちをかけるように、接種した定信(安達祐実)の甥が3%しかいないはずの副反応で亡くなるという事態に。




加えて地震や噴火など天災が相次ぎ大飢饉が起きたため、苦しむ庶民も田沼を悪く言い始めます。




田沼は失脚、青沼は死罪となります。

「ありがとう」と言われたかった青沼は田沼や仲間たちに言われて思い残すことなく首を討たれました。




前回、治済の配下が手を回して強姦された源内(鈴木杏)は、梅毒をうつされ、悲惨な末路をたどりました。




青沼に死にたくない!と涙ながらに訴えるシーンは、鈴木杏渾身の演技で胸を打たれました。




ラストの黒木(玉置玲央)の雨に打たれながらの涙の叫びが、世の不条理さを色濃く浮かび上がらせましたね。




1人の母親の野心が、多くの母親の悲しみをまた生み出すことになってしまったわけです。




仲間由紀恵のクールな悪女ぶりが良いですね。

男将軍の家斉(中村蒼)になり男女逆転ではなくなった大奥、どうなるんでしょうか?



今回の評価は…8