この脚本家が書くならと私めが信頼している脚本家の1人が橋部敦子です。
近年の作品を列記すると…
「6秒間の軌跡」
「半径5メートル」
「モコミ」
「知ってるワイフ」
「僕らは奇跡でできている」
どれもちょっと変わった主人公だったり、設定にひねりがあったり、ありふれたドラマとは一線を画すユニークな作品です。
ヘソ曲がりな私めはだからこそ橋部敦子を支持しているのです。
テレビ朝日 木曜21時
「ゆりあ先生の赤い糸」第1話
主演…菅野美穂
脚本…橋部敦子
演出…金井紘
…で、テレビ朝日で中込卓也プロデューサーと組んでの「モコミ」「6秒間の軌跡」に次ぐ3作品めとなる今作品。
オリジナル脚本の多い橋部敦子としては珍しく漫画原作の作品です。
「JIN-仁」や「大奥」も受賞した手塚治虫文化賞のマンガ大賞を今年受賞した作品ですから橋部敦子もこれなら…ということなのかもしれません。
主人公のゆりあ(菅野美穂)は刺繍教室の先生なんですが、ある日小説家の夫、吾良(田中哲司)が脳梗塞で倒れ、
そこからいろんなことが分かっていく…という話で、
まずは、夫が倒れたのはホテルで、そこに一緒にいた青年、稟久(鈴鹿央士)は吾良を好きで抱いてほしいと頼んだらこんなことに…とかなりショッキングなことをゆりあに告げます。
そんなこと言われたらゆりあはパニックなんですが、稟久の純な感じにほだされてしまいます。
確かに演じているのが透明感のある鈴鹿央士だからか、不思議とイヤな感じはしないんですね。
そして、ゆりあはちょっと認知症になりつつある姑の節子(三田佳子)の世話もしないといけないし、身勝手な義妹の志生里(宮澤エマ)は母も兄もゆりあに押し付けようとしています。
そこでいっぱいいっぱいのゆりあは、稟久に救いを求めることになるのです。
稟久は不倫以下のクソままごととゆりあに言われたのが許せず、吾良の介護をすると申し出ます。
更に次回は吾良に愛人(松岡茉優)と隠し子がいることもわかるようなんですが、
クセのある登場人物たちに振り回されながら、それでもたくましく生きていこうとするゆりあを応援しながら見ていければと思います。
今回の評価は…まだ助走ってことで…7