このドラマは人との関係性でうまくいかなかったり、無理して合わせてきたりした4人が共感しあうという話なんですが、
第2話を見て気になったのは、そんな彼らが抱く違和感を際立たせるためにいささか周りの人を悪く描きすぎてないか…ってことでした。
フジテレビ 木曜22時
「いちばんすきな花」第2話
主演…多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠
脚本…生方美久
演出…高野舞
ゆくえ(多部未華子)は小学校の同窓会に行きますが、交換ノートをしていた仲良し4人組で、1人だけ、中の1人の結婚式に呼ばれてないとわかり気まずい思いをします。
インスタやってないから…とゆくえは言います。どうもゆくえはSNSにトラウマがあるようですね。
…で、交換ノートが自然消滅するのは、誰かが回さずにそのままにしちゃうからなんですが、実家から出てきた〜と悪びれもせず持ってくる子もいるんです。
まあ、ゆくえのエピソードはまだ可愛いもんなんですが、酷いのは夜々(今田美桜)の周りで、
友人の結婚式に出て、感動して泣いたら、一緒に出ていた友人たちから演技がうまいと言われ、感動の押し付けだと悪口タラタラ…感動ハラスメントって…そこまで言わなくてもね~
イヤな思いをして家に帰ったらストーカーのように前回交際を断った同僚(泉澤祐希)が待ち構えていて、
「友だちからならいいだろ…」としつこく迫ってきます。
なんで友だちが恋人より下なんだと夜々は文句を言いますが、相手には理解してもらえません。
逃げた先の公園にたまたま紅葉(神尾楓珠)がいて、この人が彼氏だとウソをつきます。
腹立ちまぎれにこの女、顔がいいだけだから…と吐き捨てるように言って去ります。
次の日から職場で気まずくないんだろうか…
前回もそうでしたが夜々は周りから悪く言われすぎですよね。
紅葉は紅葉で前回は同窓会の幹事を都合よく頼まれてましたが、今回はインスタに載せてるイラストのことを褒めれば、シフトを代わってもらえるとバイト仲間にナメられてる描写がありました。
交換ノートや教室移動とかそんなことまで気にしたりイヤだったりする4人に共感をもってもらうために過度に周りを悪く描くのは何だか違うなと気になった次第です。
紅葉と夜々は2人きりでは気まずいので椿(松下洸平)の家に行き、ゆくえも呼びます。
一度きりのはずが結局また揃って語り合うことになるのです。
椿は脚本家の代弁者かのように、いいことを言う名言担当ですね。
今回は…
「同じものを見たからって、みんな同じ感情になってたら気持ち悪いですよ」
「言ってはいけないことってありますが、思ってはいけないことは無いです」
どちらも、フムフム確かに…って言葉ですね。
今回の評価は…7