今回はシロさん(西島秀俊)がほとんど出てこないスピンオフ的な回でしたが、それでも充実した内容でしたね。
ケンジ(内野聖陽)と同じ美容室で働く田淵(坂東龍汰)とカノジョの千波(朝倉あき)との破局エピソードで、それによってシロさんとケンジの料理を通じた関係性の素晴らしさが浮かび上がるという仕組みでした。
テレビ東京 金曜24時12分
「きのう何食べた?season2」第4話
主演…内野聖陽、西島秀俊
脚本…安達奈緒子
演出…松本佳奈
美容室でお客さんに何でもズケズケ言うキャラの田淵。それが良くもあり悪くもあるんですが…。
その田淵にケンジは家飲みを誘われ部屋に行くと、ケンジの鋭い洞察力で最近同棲していたカノジョと別れたことを見抜きます。
…で、なんで別れたかって話になるんですが、原因は田淵が作ったカルボナーラでした。
千波が作る料理はレシピ通りで見た目はちゃんとしているものの、微妙に美味しくはないんですね。
そういう人いますよね。
ウチの奥さんなどはレシピなんて無視して感性のままに作りますが美味しいです。この人と結婚して良かったと歳を取れば取るほど感謝しているわけですが…。
田淵はある日、カルボナーラがどうしても食べたくて食材を買い込み、自分で作り出します。
千波とはおよそ違った自由奔放な作り方で、美味しいのを作ってしまいます。
ニコニコといつになく美味しそうに食べる姿を見たら千波は落ち込みますよね。
傷つけてるつもりはなくても、傷つけてしまうことってあるんですよね。
シロさんが作る料理をケンジは毎度、心底美味しく食べるし、そんなケンジを見て作り甲斐があるとシロさんも喜ぶ。
そんな長年続けている2人の関係性が、いかに素敵なことか、今回のエピソードがより際立たせました。
スピンオフ的だなどと侮るなかれの回でした。
今回の評価は…8