前回の菅原小春演じるミア西表の歌声もそうでしたが、今回も小林オーナー(森山未來)の回想に登場するマリア(アヴちゃん)の歌声が強烈で、もっと聞きたい!って気にさせられ、
せっかくできた新曲を英子(上白石萌歌)が歌っても、またまた物足りなさばかりが残るという残念な展開になりました。
これはこのドラマにずっとついて回る課題ですね。
フジテレビ 水曜22時
「パリピ孔明」第8話
主演…向井理
脚本…根本ノンジ
演出…渋江修平
サマーフェスに向けてもう1曲、新曲を作らなければならない英子は、孔明(向井理)の手のひらで転がされるように、
孔明が仕向けた通りに行動していき、曲作りにつながるのでした。
その深慮遠謀は後から種明かしされるんですが、
ウラで何があったかをあとでバラす手法は「木更津キャッツアイ」を思い出しました。
…で、新曲はできたわけですが、肝心のその本筋より、今回は小林の壮絶な過去の方がはるかにインパクトがあって、そちらは添えものみたいになってしまいました。
小林はなぜマリアと知り合いなのか?
なぜ「三国志」に詳しいのか?
なぜライブハウスのオーナーになったのか?
そのへんが丁寧に明かされました。
孔明が英子の歌声に聞き惚れ、この子を売り出したいと思ったように、小林もマリアの歌声に衝撃を受け、彼女をヴォーカルにしてバンドを組んだのでした。
しかし、彼女の力を信じて続けていけば良かったのに、金を積んで裏から手を回して売れようとして詐欺にあい、バンドは解散、金を借りた相手が悪く、小林はチンピラに身を落とします。
仕返しで刺されて瀕死の時に逃げ込んだのは、以前働いていたライブハウスで、そこのオーナー(谷中敦)に救われ、
そのオーナーが三国志好きで、ケガを治す間に漫画を全巻読まされたから、詳しくなったんですね。
命の恩人のオーナーが亡くなり、小林は店を引き継いだのでした。
この小林の過去、森山未來がここぞとばかりに気を入れて演じたので引き込まれました。
前オーナーが東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦というのも洒落たキャスティングでしたね。
マリアは世界的なシンガーになり、ケイジ(関口メンディー)は予約困難の寿司屋を予約し待っていたのに、すっぽかされ怒り心頭でした。
ケイジが何をたくらんでるのか、次回はわかりそうです。
今回の評価は…7