岸井ゆきのという女優さんはひねりのある役をやらせると光を放つところがありますね。
「日曜の夜ぐらいは」も「恋せぬふたり」もそうでしたよね。
なので、今回の弟の代わりに和宮として男装して家茂(志田彩良)に輿入れしてきたちょっとひねくれている役も彼女らしく巧みに演じていて魅力的です。
NHK 火曜22時
「大奥season2」第19話
脚本…森下佳子
演出…木村隆文
どうやら本物の和宮は江戸に来るのがイヤで自害したらしく(あとでウソと判明)
、左手に障がいのある姉がそもそもひと目につかず暮らしているので、男装して代わりに来たということでした。
母の観行院(平岩紙)も和宮の乳母、土御門(山村紅葉)も男装して随行してきました。男装の山村紅葉、なかなかの迫力と胡散臭さでしたね。
京から随行してきた公家たちは、大奥でも偉そうにしていてピリピリムード。
そんな中、家茂はカステラを和宮にふるまったり、気遣います。
志田彩良は優しさと凛とした強さと聡明さを兼ね備えた家茂を好演してます。
これまでの将軍役の女優さんたちにもひけを取りません(ちょっと言い過ぎ?)
しかし、名将軍になるはずだった家茂は若くして亡くなります。
それ前提で観ているので、せっかく心を開いた和宮と友情が芽生えるのに、別れが近いので切なくなります。
今回の評価は…7