菅野美穂だからこそのドラマだった…「ゆりあ先生の赤い糸」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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ホームドラマという意味で私めはこのドラマを「コタツがない家」と比較しがちでしたが、終わってみれば新たな他人同士の関係の構築を描いたという意味では「いちばんすきな花」と通ずるものがあるなと思いました。




ゆりあ(菅野美穂)と優弥(木戸大聖)の恋にウエイトが傾いて、その良さが後半薄れ勝ちになったのは残念でしたが、




最終回はその良さもきちんと描かれ、ガッカリせずに終われました。




テレビ朝日  木曜21時

「ゆりあ先生の赤い糸」最終回


主演…菅野美穂

脚本…橋部敦子

演出…金井紘




稟久(鈴鹿央士)がゆりあの家にやってきて暴れ回るシーンが最終回では一番良いシーンでしたね。




ナイフまでちらつかせ自棄気味に毒づく稟久に、あくまで動ぜずに渡りあうゆりあの胆のすわりようは、




このドラマの前半でどんどんカオスな状況になってもひるまずに受け入れてきたゆりあの豪胆ぶりと同じで、菅野美穂ならではの演技でした。




吾良(田中哲司)の涙ながらの訴えや、みちる(松岡茉優)の娘たちの稟久が戻ってきた喜び、節子(三田佳子)の優しいいたわり、





そんなゆりあによって築かれた疑似家族が再び稟久を受け入れるさまは、ちょっと感動的でしたね。




不思議な縁で結ばれた関係性の不思議さはファンタジックでもありました。




稟久は結局、実家の旅館を手伝うことになり、ゆりあの家から出て行きますが、稟久を心配な吾良はそのもとへ向かいます。




稟久がなぜ吾良を好きになったか、今回よくわかった気がしました。

同性愛とかのカテゴリーにはおさまらない独特の関係性なんですね。





…で、ゆりあと優弥ですが、一旦は別れますが、偶然頼んだ便利屋がまた優弥で再会。予想通りにベタによりが戻って終わりました。




好きな感情を割とストレートに出すのも菅野美穂のもう1つの良さでした。

年下男性に夢中になる感じが見ていてイヤな気がしませんでした。




優弥役の木戸大聖はこれがブレイクのきっかけになるかもしれない良い役でしたね。




抜擢にこたえて魅力的に演じきりました。来年の活躍が楽しみです。




最終回の評価は…8