何となく見といた方が良いだろうなと思い、３日に放送された「正直不動産スペシャル」を事前に見ておきました。
かなりそちらで、このシーズン2の初期設定が描かれていたので、見ておいて良かった～！と思いました。
逆に言うと、スペシャルを見なかった人には不親切な部分もあったのでは？と心配になってしまったほどです。
NHK 火曜22時
「正直不動産2」第1話
主演…山下智久
脚本…根本ノンジ
演出…川村泰祐
初回は前作の良さをきっちりと踏襲し、安心感たっぷりの安定した出来でした。
シーズン2もストレス少なく、楽しんで見続けられそうです。
祟りにあってウソがつけなくなってしまった永瀬(山下智久)はお祓いしても、その住職(泉谷しげる)にホンネで文句を言ってしまったり、一向に治りそうにありません。
前作でベアを組んでいた月下(福原遥)も今や成長し、永瀬と成績No.1を競うほどに。
そんな永瀬はマダム(大地真央)のコネでミネルヴァ不動産を辞め、登坂不動産に入ってきた十影(板垣瑞生)の指導係になるんですが、
この十影は今どきの青年で、永瀬や大河部長(シソンヌ長谷川)をキレさせる言動を繰り返す難物。
永瀬を大いに困らせそうです。
更に登坂社長(草刈正雄)がスカウトしてきた大地主の息子の藤原(馬場徹)も入社。他の地主たちに顔がきくだけに入社早々から成績をのばし、永瀬のライバルになりそうです。
今回は、タワマンに住みたい歯科医(戸次重幸)一家のエピソード。
しかし、内見するとなったら十影がカギを忘れてきてバタバタしている間に、ミネルヴァに新たに入った神木(ディーン・フジオカ)に横取りされてしまいます。
この神木はかつて登坂不動産でNo.1営業マンだった男で、永瀬に家を売るためならウソをつこうと手段を選ばないことを教え込んだ張本人でした。
海外出張している間に永瀬にNo.1を奪われて登坂を辞めてしまったほどプライドが高く、そんな男が登坂不動産をつぶしたいミネルヴァの鵤社長(高橋克典)にスカウトされ、ミネルヴァに入ったのです。
ディーン・フジオカがそんな神木を隙のない胡散臭い笑顔をふりまきながら、自慢のイケボで好演しており、今後の永瀬との対決が俄然楽しみになりました。
いかに神木が客の心理をうまく操りながら契約に至らしめるかを、永瀬がポイントポイントを説明していくのは、なるほど～と感心しました。
うまく歯科医夫婦を丸めこんだかに見えた神木でしたが、永瀬は歯科医の妻(土村芳)が事故の後遺症で足が悪く、タワマンに住むことに不安を感じ、幼い息子も心配していることを見抜き、低層マンションをすすめました。
営業成績どうこうより客のことをきちんと見ろという登坂社長のアドバイスを永瀬は守ったのです。
永瀬役の山下智久はコミカル演技にも無理が感じられなくなり、すんなり自然と照れなくやれていて、役にふくらみが増しました。硬軟を自在に演じる余裕が頼もしいです。
「クロサギ」以来、山下智久を気に入り、彼のためならとこのドラマに出ている山崎努も、元気にまた出演してくれています。
和菓子屋の主人役ですが、若い女子向けのインスタ映えするお菓子を作り、インスタグラムで発信しインフルエンサーになってるというのには笑いました。
第1話の評価は…8