過酷すぎる条件を見続けられるか…「君が心をくれたから」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今年は元日から能登地震が起き、被災された方々の痛ましいニュースが日々伝えられています。




こんなことが起きてしまったタイミングで放送することになったこのドラマは、巡り合わせが悪かったなというのが、初回を見ての感想です。




恋人が瀕死の事故にあい、その命を救ってもらう代わりに、ヒロインは五感を1つずつ奪われていく話って…

今の状況では見るのがしんどく、重苦しいなと思わずにはいられません。





フジテレビ  月曜21時

「君が心をくれたから」第1話


主演…永野芽郁

脚本…宇山圭佑

演出…松山博昭




実年齢では9歳も違う山田裕貴と永野芽郁に1歳違いのペアを演じさせるというキャスティングにそもそも無理を感じました。




永野芽郁が山田裕貴と近い年齢なら、高校時代の2人は10代の俳優に演じさせる手もあったでしょう。




しかし、永野芽郁はまだ十分高校生に見えなくもなくいけるので、山田裕貴も演じないわけにはいかなかったんでしょうね。




初回を見て私めが最も賛辞を送りたいのは、果敢に高校時代の太陽を瑞々しく演じた山田裕貴の演技です。




山田裕貴のあの特徴的なセリフの言い回しは、本人が演じて正解でした。

「きみを幸せにする花火を作りたい」や、「雨はこの世に必要だよ」といった過去でも10年後でも太陽が雨(永野芽郁)に訴えかけるまっすぐな言葉は、同じ声でなければならなかったと思います。




映像的には加工や補正をして、山田裕貴の顔がつやつやして見えたのもありましたが、もちろん演技力によるところも大きいです。




何せ、太陽は雨が自らの五感を奪われても命を救いたいと思える人でなければなりませんからね。大前提として。

それは成立したように思います。




母親(真飛聖)に虐待されたトラウマで自分に価値を見いだせず、自己肯定感の低い雨の心に、太陽が光を与えていくという話なら良かったんですがね。




太陽にまで色覚異常というハンデを背負わせ、花火職人の道を諦めかけさせたり、信号を見間違えて事故に遭わせたり、




そこは脚本的にどうかなと思いましたね。後天的なものならまだしも、幼い頃からなら花火作ればハンデになるのはわかっていたろうし、信号だって間違えたりしませんて!




キャストの演技も、長崎の風景を巧みに活かした演出も良かったのに、脚本がどうも気になるところが随所にありましたね。




太陽が雨を気づかせようと爆竹を投げたのにも驚きましたしね。




この先、一つずつ五感を奪われていくヒロインを見ていくわけですが、なんでそんな目にあわなきゃならないのかと、見続けるのが耐えられなくなる可能性はかなり高そうです。




第1話の感想は…7