初回よりは良かったと思います。
今回は五感の内、味覚がなくなるまでの話でした。
そのために味覚にかかわるエピソードでパティシエをめざす雨(永野芽郁)にとって味覚を失うことは夢が潰えることでもあり、マカロンをからめてそれが描かれました。
フジテレビ 月曜21時
「君が心をくれたから」第2話
主演…永野芽郁
脚本…宇山佳佑
演出…松山博昭
お菓子言葉ってあるんですね。初めて知りました。
マカロンは「あなたは特別な人」だそうです。
今回はマカロンにまつわる思い出と、パティシエをめざす雨が太陽(山田裕貴)のために味覚を失う、その葛藤と悲哀を丁寧に描いてくれたらラストで、素直に泣けたかもしれません。
しかし、欲張りな脚本家はもっとこれでもか、これでもかとばかりに、今回、雨と太陽の母親とのエピソードを盛り込んできました。
雨は虐待した母親(真飛聖)は今でもこころの病院に入っていて、悔やみ続けていて、祖母(余貴美子)が雨の作ったマカロンを食べさせるくだりは、ちょっと唐突すぎて泣くに泣けませんでした。
ラストに太陽と雨がマカロンを食べるシーンがあるなら、ここでマカロンを使わなくても…と思ってしまいました。
マカロンのお菓子言葉が何かもこちらで使ってしまいました、
ちょっともったいなかったです。
母親も特別な人かもしれませんが、太陽が特別な人だから五感を失うんでしょうから。
更に、太陽の母親が死んだのは幼い太陽の過失からで、それで起きた火事で死んだことが明かされました。
父親(遠藤憲一)は母親の写真をすべて焼いてしまったようです。
初回の太陽の色覚異常の話はどうなったのか怪訝になるほど、太陽は父にまた花火職人をめざすと頼み、父も励まします、、
雨の方ばかりではとバランスをとってのことだったのか、今回は雨と太陽のそれぞれのエピソードで、肝心の2人一緒のシーンが少なめだったように思います。
ラストに収斂していく盛り上がりではなく、悲しい話を散りばめた散漫さが残念でした。
次は嗅覚を失うようですが、1話ずつ1つ失ったら7話以降はどうなっちゃうんでしょう?
視覚や聴覚を失うのは、その障がいのある方々もおられるので、かなりナイーブに描かないとダメですよね。
どう描くか心配でなりません。
永野芽郁も山田裕貴も、余貴美子、
真飛聖、遠藤憲一、みな好演しているだけに、盛り込みすぎの脚本が残念でなりませんでした。
あと、白洲迅演じる望田の存在がいまだに中途半端ですね。
今回の評価は…7