コンプラやらハラスメントやら…「不適切にもほどがある」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

このドラマは1986年と2024年が舞台になっていますが、今回はそれぞれの時代のテレビ番組の現場が並行して舞台になりました。




私めはテレビの業界に長年身を置いてきましたが、実は1986年入社で、今回ロバート秋山が演じたズッキーのモデルとなった「チョメチョメ」を流行らせた山城新伍さんともお仕事をしたことがあります。




…なので、どちらの時代も知る者としてはいろいろ個人的な感慨もあるんですが、そこには触れずに…



TBS  金曜22時

「不適切にもほどがある!」第3話


主演…阿部サダヲ

脚本…宮藤官九郎

演出…坂上卓哉




まずは1986年。令和で渚(仲里依紗)とイイ感じになったのに、また昭和に戻ってきてしまった市郞(阿部サダヲ)。




すると娘の純子(河合優実)は一般人も募集に当たれば出演できる人気番組(→昔はよくありましたね)に友だちと応募して当たり出られることに。




その番組は通称ズッキーが司会のエッチな深夜番組「早く寝ナイトチョメチョメしちゃうぞ」という番組。

市郞もよく見てるのもあって反対できず、市郞はサカエ(吉田羊)、キヨシ(坂元愛登)親子と収録に観覧に行きます。




局の廊下ですれ違ったら、ズッキーは挨拶がわりのようにサカエの尻をつかむとか、セクハラの権化みたいなタイプ。




しかし、そんなズッキーは収録中にトラブルが起きたら、イメージとは違い紳士的な態度で指示を出していてサカエを感心させました。




昭和のタレントはキャラを演じていて実像と違う人はかなりいましたからね。

今は素のままで出ている人がかなりいますが…。




市郞は自分の娘がエッチな番組に、アダルト女優やオカマさんたちチームと一緒に出たことで、セクハラとは自分の娘がそれをされたらイヤだと思うことなんだと学びます。




それがこの番組おなじみのミュージカル仕立てでは、クイーンの名曲をもじった「Everybody  somebody´s  daughter」という曲になるというのは見事な展開でした。




一方、私めとしてはやたらに面白かったのは2024年の情報番組「プレミアムサタデー」で、こちらはMCの堤(ロバート山本)の4股交際の記事が載ることになり、番組スタッフは大わらわ。




プロデューサーの栗田(山本耕史)はこの日ゲストの八嶋智人(本人)に代打MCを頼むことに。




視聴者からクレームが来たり、SNSで炎上したり、ネットニュースで切り取られ叩かれるのを恐れる栗田は、




過敏なまでに八嶋の言動に敏感で、ちょっとでもセクハラと取られることを言ったら、CM明け後に謝罪させます。




このあたりの山本と八嶋のやりとりは絶妙でしたね。

本人役を飄々と演じた八嶋智人は流石でしたね。




ドラマの中で宣伝していた舞台の告知はホントの告知だったそうですね(笑)




山本耕史もミュージカルに主演する人でもありますから、こちらもミュージカルは見ごたえ、聞きごたえがありました。




今のテレビの情けないありようをシニカルにあぶり出したコメディになっていて実に面白かったです。




タイムマシンを発明したサカエの元夫、井上(三宅弘城)はやはり初回のあの生徒でしたね。



渚はどうも純子の娘で市郞の孫なのでは?と思えてきました。

だからイイ感じになれないのでは?




お祖父さんを知らないということは、市郞は早死にしたんでしょうか?




あと、まだ秋津(磯村勇斗)とムッチ先輩(磯村勇斗 二役)の関係が分かりませんね。単純に親子なんでしょうか?




今回の評価は…8