盛り込みすぎのクドカン脚本…「不適切にもほどがある」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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まだ4話なのに、次から次へと描きたいことが湧いてくるのか、クドカンの脚本は盛り込みすぎなほどぎっしりでした。




インティマシーコーディネーターのくだりとか要らなかったですけどね。

ムッチ先輩(磯村勇斗)と純子(河合優実)の濡れ場とのカットバックは洒落てましたが…(笑)




TBS  金曜22時

「不適切にもほどがある」第4話


主演…阿部サダヲ

脚本…宮藤官九郎

演出…古林淳太郎



授業中に回ってくるノートを折ったメッセージ、懐かしかったですね。

よく回してました、高校の頃。

今ではLINEで済むんでしょうけどね。




今回、面白かったのは昭和と令和のコミュニケーションツールの違いを令和での市郎(阿部サダヲ)と昭和でのキヨシ(坂元愛登)を通じて対比し描いたことでした。





まず、市郎はスマホをどんどん使いこなせるようになってきて、LINEを覚えたら何でもLINEでやたらと話しかけるので、周りが迷惑するというのが、これまでとは違う流れでした。




既読スルーされたり、既読になっただけで返信がないと腹を立てる市郎に共感したオジサンたちも多かったかもしれませんね。




今回のミュージカルは市郎が令和のありように物申したり、揶揄したりする今までのパターンとは違い、既読がつくだけでもいいんだよと諭されるパターンでした。




一方、スマホを使ってあたり前の令和からスマホを持たない昭和にタイムスリップしているキヨシは、




つい、純子との約束をすっぽかして、謝るために純子の行方を探し回るはめに。




待ち合わせた駅の伝言板には「キヨシのバカ」と書かれていて…




ムッチ先輩の家にいることがわかった時のキヨシのセリフが今回最高のツボでした。



「スマホ無いのに純子見つけられた。雨の夜、スマホ使わずに純子に会えた」




昭和をしきりにもてはやす最近の若者の言葉を借りれば、これが「エモい!」ってことなんでしょうね。

(あれ?違います?)




何でも便利になってしまったために、失ってしまった人間の感情ってあるよね…ってことなのかなと思います。




多様性の時代だし、セクハラやらパワハラやらにもうるさいので、




テレビ局でもドラマタイトルのつけ方もうるさくなってるって話も皮肉がきいてましたね。




「男女7人夏物語」は「人間7人夏物語」ならいいのか?とか、




キョンキョンが好きだから紅組を応援してるんで、女だからじゃないって市郎の主張はごもっともでしたよ。




昭和歌謡をみんなで歌いあって、どれも歌詞がコンプラ的にダメってシーンも楽しく見れました。





ちょうど「マツコの知らない世界」でも昭和歌謡の世界をやってましたが、昭和歌謡の歌詞って今聞くとすごいですからね(笑)





パンツ一丁で頑張った(笑)磯村勇斗演じるムッチ先輩は、令和の秋津くんの父親だとわかりましたね。

今はどうなってるんでしょう?




あと、渚(仲里依紗)はやはり市郎の孫、つまり純子の娘のようですね。

今回のラストで渚の父役で古田新太が登場しました。




純子はどうなってるんでしょうね?

そうなると88歳になってるはずの市郎も気になりますね。

もう死んじゃってるんですかね?




そうそう、まだ中学生のキヨシの父、井上少年がキヨシを好きになり、サカエ(吉田羊)に電話でキレられるのも笑えました。




今回の評価は…8