ほら、やっぱり黒澤(吉田鋼太郎)の勘違いだった。
黒澤が死んでしまうってラストはこのドラマにふさわしくないですからね。
それにしても、聞き間違いがかなり強引で失笑ものでした。
テレビ朝日 金曜23時15分
「おっさんずラブ・リターンズ」最終回
主演…田中圭
脚本…徳尾浩司
演出…瑠東東一郎
何だかこのドラマらしいほんわかとした終わり方でしたね。
みんなのことをピュアに心配して、何とかしようといつも頑張ってきた春田(田中圭)のために、
牧(林遣都)はみんなを招いて、春田にそれぞれ感謝の言葉を伝えるというサプライズ付きのパーティーを催しました。
振り返ると確かにこの続編では、春田は自分と牧との幸せと同じくらい、周りの人たちの幸せのために身をはって奮闘してましたね。
それを改めて知らしめてくれる良い趣向だったと思います。
とかく多様性、多様性とうたわれる時代にはなりましたが、まだまだLGBTへの差別や偏見は残ってますし、同性婚はなかなか認められません。
春田と牧のこれからにはまだまだぶつかる壁はあるでしょう。
しかし、桜の下を歩く2人の会話は良かったですね。
春田「…俺たちさ、ちょっとは家族らしくなったのかな?」
牧「…なんですかね?どうなったら家族って言えるんですかね?」
春田「法律で証明されるとか、結婚式できるとか、長い間一緒に暮らすとか、いろいろあるけど…」
牧「でも離れて暮らしてても仲の良い家族もいるし、近くにいても別れて家族じゃなくなる人もいるし…」
春田「まぁいろんな形があってさ、いろんな正解があるんだろうね」
そう、正解なんて1つじゃないんですよね。いろんなことにぶつかりながら2人は自分たちなりの家族の形を作っていくんでしょうね。
2人のキスシーンで終わらず、隣に黒澤が引っ越してきて、また黒澤と牧がぶつかり合うドタバタで終わるところがこのドラマらしかったです。
和泉(井浦新)と菊之助(三浦翔平)もまた良きバディに戻り、恋人にもなったことですし、武川(眞島秀和)はネコと仲良く生きていくようです。
めでたし、めでたし(笑)
今回の評価は…8