今回は渚(仲里依紗)が母親である純子(河合優実)にせっかくタイムスリップしてきた令和でいい思い出を作ってほしくて、美容師のナオキ(岡田将生)とデートするように仕向けるというのがメインエピソードでした。
TBS 金曜22時
「不適切にもほどがある!」第7話
主演…阿部サダヲ
脚本…宮藤官九郎
演出…金子文紀
しかし、ただそれを見せても芸がないので、さすが奇才クドカンは脚本家エモケン(池田成志)が筆が進まず苦戦する新作ドラマの脚本作りとリンクさせながら描いていきました。
エモケンが思い描く「ローマの休日」と似たラブストーリーと、純子とナオキのデートが巧みにリンクしていくのです。
クドカン自身も「ローマの休日」好きなんだろうなというこだわりが随所にありました。オードリー・ヘップバーンが髪を切ったように純子も髪を切ってキュートになりましたね。
岡田将生というと私めはヘタレな役もさることながら映画「悪人」のような実は下劣なイケメン役も上手い人なので、純子大丈夫か?とハラハラもしましたが、
渚の知り合いですから悪いことはしませんでした。
岡田将生は是非出たいとクドカンに直訴したらしいです。岡田将生の特性をうまく活かしたあて書きでした。
カラオケで純子が次々歌うのを聞いて、「スゴいね、1曲も知らない…」と言うあたり、いかにも岡田将生でした。
今回のサブタイトルは「回収しなきゃダメですか?」でしたが、最終回で伏線回収しないとダメだから、そのラストを前もって考えておきたいのに、アイデアが浮かばずにエモケンが悩むってことでした。
そんなエモケンに市郎(阿部サダヲ)は言います。
「どうなるか、いつまで続くか分からないから面白いんじゃないの?」
「オレと純子の最終回はな、決まってんだよ!」
伏線回収もそうですし、恋愛ドラマに必須の障害を考えるのも難しくなってるとエモケンとプロデューサーの由貴(ファーストサマーウイカ)が嘆くシーンもありました。
かと思えば、ずっと見てなくても、たまたま見た回が良ければそれが好きなドラマとナオキに言わせたり、声高ではなく、昨今のドラマを取り巻く事情への違和感や、失望、不満をクドカンは盛り込んできたなと興味深く見ました。
今回のミュージカルシーンはサカエ(吉田羊)とマスター(袴田吉彦)。板東英二をこんな連呼するミュージカルって(笑)
吉田羊は美声でしたね。
ムッチ先輩(磯村勇斗)はやっと令和にやってきましたね。
すぐに息子とご対面。
令和のムッチ先輩は誰が演じるんでしょう?まだ出てきませんね。
今回の評価は…8