せっかく円(東啓介)が実家でカミングアウトして、大地(中島颯太)との結婚の許可も得てきたというのに、
大地の父親、堀内(相島一之)が登場し、大地を諭すようにして結婚に反対してきました。
言ってることは、まんざら間違ってもいない理詰めの説得で、あくまで大地の今後を心配しての親心からの言葉であるところが、大地の決意を鈍らせたのでした。
フジテレビ 土曜23時40分
「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか?」第10話
主演…原田泰造
脚本…藤井清美
演出…室井岳人
自分をしっかり持ってる大地が揺らいでしまうのが、人間の心の弱さを表していましたね。
大地は9歳から母子家庭になり、同性愛にも理解ある母親(松下由樹)に育てられました。
今回、大地に話しかけてきた誠(原田泰造)に自分は父親がいなかったから誠のアドバイスとか嬉しいと言ってました。
自分を導いてくれる父性にも憧れのようなものがあったんでしょうね。
そんな大地の前に堀内は現れ、まだまだ同性婚は社会的には不都合があるし、差別もあること、海外でも全く認めない国もあること、大地が就職する時にも支障があること、
…など、現実にあることを並べ立て、自分は大地の将来が心配なんだと言うんです。
ただ、この堀内は大地にも、あとで翔(城桧吏)にも言ってましたが、一流企業に就職する前提のようなことを言ってましたね。
つまり同性婚に寛容な職業のことは無視して、おそらく自分が歩んできた道にはめこんで考えてるきらいはありましたね。
ヘアメイクの仕事をめざす翔にまで、あんなこと言う必要はないだろ!と腹が立ちました。
しかし、大地は揺らいでしまい、円にアドバイスを求めるも、円は自分から言えることはない…と尻込みしてしまいます。
そこで頼もしかったのは翔で、大地に父親の望むように自分を偽って生きるのは苦しいからやめた方がよいと、自分の経験をふまえて意見します。
そんな翔にまで堀内は自分の持論をぶつけ、翔の親は大変だろうと余計な心配までするのです。
傷ついた翔のためにも、誠は堀内に文句を言いに行くようです。
このドラマ、中島颯太と城桧吏の2人がナイーブな演技で好演していて、何とか大地も翔も幸せになってほしいとハラハラしてしまいます。
最後、ハッピーに終わると良いのですが…
今回の評価は…8