春ドラマ期待度ランキング、いよいよ残り3作品となりました。
この3本は私めとしましては読者の皆さんに見ていただきたいなと厳選した作品になります。
3位
9日スタート
テレビ朝日 火曜21時
石原さとみ主演
「Destiny」…☆☆☆☆☆☆☆☆
共演…亀梨和也、安藤政信、宮澤エマ、田中みな実、仲村トオル、佐々木蔵之介
脚本…吉田紀子
演出…新城毅彦、星野和成
大学時代に起きたある事件と対峙し、父親の死の真相や、親友の秘密の顔など様々な過去と向き合っていく女性検事の姿を描く20年の時を経たサスペンスラブストーリー。
TBSの「最愛」みたいな作品になるんですかね。
石原さとみの相手役、初恋の相手には亀梨和也。
大学の仲間に宮澤エマ、田中みな実、矢本悠馬。
ヒロインの亡き父親に佐々木蔵之介。
上司に高畑淳子。現在の恋人に安藤政信。
初恋相手の不仲な父親に仲村トオル。
なかなかテレビ朝日らしく実力主義の頼もしい布陣ですね。
肝要なのは脚本ですが、「Dr.コトー診療所」を書いた吉田紀子で、近年「その女、ジルバ」や「リエゾン~こどものこころ診療所~」など秀作を書いているのでこの作品も…と期待したいと思います。
石原さとみのあのクセのある演技や、亀梨和也のナルシストさが苦手な人にはおすすめできません。
2位
5日スタート
テレビ東京 金曜24時42分
池松壮亮主演
「季節のない街」…☆☆☆☆☆☆☆☆★
共演…仲野太賀、渡辺大知、三浦透子、濱田岳、坂井真紀
脚本…宮藤官九郎
演出…宮藤官九郎、横浜聡子、渡辺直樹
こちらを1位にするか悩みました。
既に昨夏Disney+で配信されて評判となった作品なので、それを1位にするのはいかがなものかと躊躇したのが正直なところです。
冬クールの「不適切にもほどがある!」で円熟とも言える境地を示した宮藤官九郎が、20代から温め続けてきた企画をようやくディズニーとテレビ東京の合作で実現するに至ったということです。
…なので宮藤官九郎の肩書きは企画、脚本、演出。演出となっています。脚本家が演出までやってしまうのはあまり私めは好ましく思ってません。
三谷幸喜も脚本だけにして演出は他の人にゆだねた方が良いですからね。
原作は黒沢明が「どですかでん」で映画化した山本周五郎の小説。
それを現代に置き換えて描いたそうです。何しろ黒沢作品の中でクドカンは「どですかでん」が最も好きで、原作小説との出会いが演劇への道を開いたというですから、かなりの思い入れを感じます。
災害があって建てられた仮設住宅に12年経ってもいまだに住む人々と、そこにやってきた主人公との交流を描く青春群像劇だそうです。
どんな作品になるのか、クドカンのお手並み拝見ですね。
1位
30日スタート
NHK 火曜22時
石橋静河主演
「燕は戻ってこない」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆
共演…稲垣吾郎、内田有紀、森崎ウイン、黒木華、戸次重幸、富田靖子
脚本…長田育恵
脚本を重視する私めが春ドラマ期待度No.1に選んだのは、劇作家で主にNHKで朝ドラ「らんまん」や「群青領域」「流行感冒」「旅屋おかえり」といった個性的な作品を書いてきた長田育恵が桐野夏生の小説を脚色する作品となりました。
やはり良質なドラマを望むならNHKだなと思えてきた私めは、特にNHKならではの題材を扱う時には特に期待する傾向にあり、このドラマもそんなテーマのユニークさで選んだ部分があります。
金も夢もないヒロインが自分の遺伝子を継ぐ子を望む世界的なバレエダンサーと不妊治療をあきらめたその妻のために「代理出産」をすることから生殖医療の光と影を描く作品だそうです。
石橋静河は主演してくれたらと望んでいた逸材ですので楽しみです。
以上、春ドラマ期待度ランキングでした。参考にしていただければ幸いです。